「CNBLUE」チームの「Hi-Fi un!corn」(ハイファイ ユニコーン)。(画像:画面キャプチャ)
「CNBLUE」チームの「Hi-Fi un!corn」(ハイファイ ユニコーン)。(画像:画面キャプチャ)
日韓合同アイドルボーイズバンド結成プロジェクト「THE IDOL BAND:BOY’S BATTLE」が3月4日(土)の生放送ファイナルラウンドで、「CNBLUE」チームの「Hi-Fi un!corn」(ハイファイ ユニコーン)が優勝し、幕を閉じた。

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「Hi-Fi un!corn」の優勝は順当な結果だったといえるだろう。セミファイナルの「J-POP」ミッションで1位となったのが「CNBLUE」チームの「航空母艦」であり、そのメンバーだったソン・ギユン(ベース)、オム・テミン(ボーカル)、福嶌崇人(ボーカル)、キム・ヒョンユル(ギター)、ホ・ミン(ドラム)の5人を「CNBLUE」がファイナルキャスティングでもそのまま指名。メンバーの入れ替えがなく、グループ名を「Hi-Fi un!corn」と変えただけで、すでに完成しているチームだったし、人気も高かったので、優勝する要素は十分整っていたからだ。

ちなみに、客席には韓国語で「ハパユ」と書かれたプラカードを持って応援するファンの姿の姿も。これが浸透していくのかどうかは分からないが、すでに「Hi-Fi un!corn」の略称まで出来ていることに少し驚いた。

ファイナルラウンドの得点を見ると、「Hi-Fi un!corn」は事前投票(個人45.8点・チーム50点)をはじめ、リアルタイム投票(200点)といった人気投票がすべて1位。さらに、審査員の得点(659.4点)も1位を獲得し、セミファイナルラウンドのベネフィット(50点)まで加え、合計1005.2点。2位となった「感覚ピエロ」チームの「CLROCK」は合計800.5点だったので、終わってみれば圧勝だった。言い換えると、第2ラウンドからすべて1位を獲得した「CNBLUE」がプロデューサーとして圧倒的な強さを誇っていたとも言える。

思えば、「Hi-Fi un!corn」のメンバーたちは初回から注目されていた。中でもソン・ギユン、福嶌崇人、ホ・ミンの3人は爽やかでキュートなイメージがあり、最初のキャスティングで「CNBLUE」チームに迎えられ、早くからジョン・ヨンファに目をかけられていた。また、オム・テミンは「FTISLAND」チーム、キム・ヒョンユルは「N.Flying」チームでスタートしたが、オム・テミンは独特の声と抜群の表現力を持つ実力者で、キム・ヒョンユルは演奏もさることながらビジュアルも完璧なイケメン。そんな逸材たちを最終的にプロデューサーの「CNBLUE」がバランスよく集め、まさに理想的な“アイドルバンド”を完成させたということだ。

一方、優勝は逃したが、存分に存在感を示したのが2位となった「CLROCK」のメンバー、キム・ヨンソ(ボーカル)とファン・ジンソク(ギター)だ。ファイナルラウンドの評価コメントで、マスターを務めたFNCエンターテインメント(以下、FNC)のハン・ソンホ代表が「才能・素質もあって、スター性も見えるヨンソ、ジンソクにすごく期待して見たステージだった」と話す場面があり、事務所の代表が名指しで名前を出すぐらい注目していたのだ。

たしかに、キム・ヨンソもファン・ジンソクも「CNBLUE」チームに属したことがあり、ジョン・ヨンファも目をつけていた。特に、元々ユーチューバーでインフルエンサーのキム・ヨンソは言動も派手で、この日の生放送ファイナルラウンドでも、優勝チームの発表前、心境を聞かれたとき、「もしチームが解散することになってもこれで終わりではなく、最後まで挑戦し、トップに上り詰めて、この日を思い出しながら、またみんなで会える日が来たらうれしいです」と話した後、「もう少し話します」と続け、プロデューサーである「感覚ピエロ」をはじめ、「CLROCK」を担当していた放送作家、制作陣に感謝の言葉を述べ、「最後に、僕たちを誇らしく育て、愛してくれた両親、家族にも感謝しています」と滞りなく感謝の気持ちを伝え、まさにキム・ヨンソの独壇場だった。華がある参加者であったことは間違いなく、これをきっかけにFNCに所属するのか、気になるところでもある。

ともかく、全12話で幕を閉じたオーディションだったが、韓国での反応は?というと、それほど盛り上がっていた感もなく、静かに終わったという印象だ。現在、「PEAK TIME」(JTBC)、「BOYS PLANET」(Mnet)といったサバイバルオーディションが放送中で、番組終了後はこぞってさまざまなニュース記事が出るのとは違い、「THE IDOL BAND:BOY’S BATTLE」は最終回も「Hi-Fi un!corn」が優勝したという内容の記事ぐらいで、数えるほどしかなかった。

番組が終わって約1週間が経つが、この間出たのは、優勝した「Hi-Fi un!corn」への一問一答のインタビュー記事ぐらいだ。その中で、バンドデビューに対する意気込みを聞かれた福嶌崇人が「バンドバージョンの『BTS(防弾少年団)』が目標。グローバルファンにたくさん愛されたい」とし、キム・ヒョンユルも「世界中のどこに行っても愛されている『BTS』のように僕たちも成長し、たくさん愛されたい」と答えたことが見出しとなり、取り上げられている。

そのほか、新情報としては特に見当たるものがなく、そのインタビュー記事で“ソン・ギユン(リーダー、ベース)”と記されており、最年長のソン・ギユンが正式にリーダー(⁉)になったのか、ということぐらいだが、いつどのようにデビューするのか、引き続き「CNBLUE」がプロデュースに関わるのか、など気になることはいろいろある。そういったデビュー関連の情報はいずれ発表があるだろうから、気長に待ちたい。

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