【公演レポ詳細】「SEVENTEEN」、約2年半ぶりとなる有観客公演2日間で6万人動員の大盛況(画像提供:wowkorea)
【公演レポ詳細】「SEVENTEEN」、約2年半ぶりとなる有観客公演2日間で6万人動員の大盛況(画像提供:wowkorea)
韓国の13人組ボーイズグループ「SEVENTEEN」がさいたまスーパーアリーナで5月7日と8日の両日、ファンミーティング『SEVENTEEN 2022 JAPAN FANMEETING ’HANABI’』を開催。2019年10月に開催した日本ツアー『SEVENTEEN WORLD TOUR ‘ODE TO YOU’ IN JAPAN’』以来約2年半ぶりとなる有観客公演で、チケットはソールドアウト。2日間で6万人を動員し、5月8日の公演は全世界にオンラインで配信された。

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スクリーンにはテーマパークの背景が映し出され、メリーゴーランドにファンミーティングのタイトル「HANABI」の文字が大きく描かれている。照明が暗転すると歓声の代わりに会場入り口で配布されたクラッパーと呼ばれる応援アイテムを叩いて喜びを表現するCARAT(「SEVENTEEN」のファンの名称)たち。するとメンバーのシルエットが映し出されて花火が上がり、その直後、はためく幕の間から13人が1列になって登場した。

オープニングステージは「舞い落ちる花びら」。サテン生地のレッド、ローズピンク、ピンクベージュの衣装に身を包んだ彼らが、花や花びらを表現した幻想的なパフォーマンスをすると、CARATたちはまるでペンライトを振るのを忘れたかのように息をのんでステージを見つめ、その美しさに酔いしれた。

「CARATちゃん、お元気でしたか?」、「キラキラしてとてもきれい。キラキラCARATちゃん」とファンとの再会に喜びを爆発させるメンバーたち。自己紹介ではSEUNGKWANが「今日も遊ぶSEUNGKWAN」と盛り上げると、JEONGHANは自ら生み出した流行語「シンギバンギプンプンバン(ものすごく不思議なことを示す造語)」で客席とコールアンドレスポンスを。CARATたちは言葉を発する代わりにクラッパーで「シンギパンギ」とリズムをとった。THE 8は指でハート型を作った後にそれを変形させて8の文字を作る新しいあいさつを披露。DKは決まり文句「カンペキじゃ~ん!! 」を絶叫。負けじとHOSHIも「今何時?」と恒例の自己紹介を絶叫すると、絶妙なリズムで「10時10分」とクラッパーを鳴らすCARATたちに大満足の笑顔を浮かべ、最後はカメラ目線で「ホランヘ―」を連発した。

ここで「SEVENTEEN」のファンミーティングといえば外せないMC古家正亨氏が登場してのトークへ。S.COUPSは5月27日に韓国4th Album『Face the Sun』のリリースを控えていることに触れて「帰ったらまたCARATの皆さんのことを思いながら準備をするから期待してほしい」とコメント。JEONGHANは「これまでの日本のファンミーティングは『HARU』、『HANA』、『HARE』と僕たちなりの『HA』シリーズを繋いできましたが。今日はそのシリーズの最後のシメとしてパンパンとはじける『HANABI』のように楽しさ満載のお祭りを準備しました」と意気込みを語った。

最初の企画は“究極の2択”をする「STVバランスゲーム」で、意外な本音や珍回答が続出。『A:SEVENTEENのリーダーになる』と『B:SEVENTEENの末っ子になる』では、S.COUPSはBを、DINOがAの札を突き出してカメラに猛烈アピール。DINOは「リーダーをしたいわけではないけど、末っ子は嫌」。対してS.COUPSは「DINOはリーダーの苦しみをわかっていない。こんなに言うことを聞かない弟たちが12人もいるのに」と反論すると、JEONGHANも「末っ子はお兄さんたちがコーヒーを淹れてくれて、ご飯をおごってくれて、遊んでくれるのに」と加担。するとDINOは苦笑しながら「僕は幸せです」と札をBに変えた。また、Bを挙げていたJUNに話題が及ぶと、すかさずSEUNGKWANが「JUNさんはすでに末っ子みたいです」とツッコミを入れ、ムキになって怒るJUNにメンバーたちも「実際に一番末っ子みたい」、「本当にかわいい」とほのぼの。

『A:振り付けが難しいけどフォーメーションが簡単』と『B:フォーメーションは難しいけど振り付けが簡単』との興味深い2択では、THE 8がAを選択して「僕はBのためにHOSHIにいつも怒られている。僕に一番ひどく叱るんですよ」と抗議すると、HOSHIは「愛してる、THE 8」とTHE 8の指ポーズをマネして愛嬌でごまかしつつ「僕はBです。ステージを華やかに見せるには動線が大切なので」と説明。これにJOSHUAも「人数が多いので、動線が大切だと思います」と続き、なぜか隣のHOSHIと一緒にカメラに向かってTHE 8ポーズを。するとTHE 8は「こんな時ばかりよくしないで、普段からよくしてよ」と不満をもらしつつ、HOSHIのホランヘポーズをマネした後に手で払いのけるポーズを連発。これにはメンバーも「いいぞ、いいぞ」と大爆笑だった。

センス抜群のトークを満喫した後は再びステージへ。CARATの皆さんへの感謝の気持ちと、これからも共に歩んで行こうというメッセージを込められた楽曲「Together」を日本語バージョンで。続いては、あふれ出る愛の感情の歌詞をシンセポップのスタイリッシュなサウンドに乗せた「To you」を感情たっぷりに熱唱し、サビではサブステージで全員が360度外向きに立ってCARATとアイコンタクトをとった。

曲が終ると、SEUNGKWANが「ファンと息を合わせるのによい曲ですね。一緒に歌えたらよかったけど、次は喉が枯れる準備をしてきてくださいね」とコメント。するとJEONGHANが「次はもっと大きな場所?」との発言を。するとメンバーたちは「もっと大きいところがあるの?」、「そこはどこ?」、「ド・ド・ド・ド…」、「ネタばれしちゃダメだよ」とざわめき、最後は「あ~DK!! 」とのオチに、CARATたちは想像を巡らせてそわそわの様子。

「CLAP」の「チャチャチャチャ」のクラップで会場のエネルギーチェックをしたり、ペンライトでウェーブを作ったりと、CARATたちとの共同作業を楽しんだ後は、「24H」のステージへ。時計の針を表現した一糸乱れぬ群舞や、1人のメンバーを中心に12人が完璧な円形を作るダンスなど、「SEVENTEEN」ならではの芸術的なパフォーマンスに拍手が鳴りやまなかった。

パステルカラーのカジュアルな衣装に着替えた後は、2チームに分かれて縁日ゲームをリレー形式で競う「HANABI RELAY GAME」のコーナーへ。くじ引きによりAチームは、JEONGHAN、HOSHI、WONWOO、DK、SEUNGKWAN、VERNON。BチームはS.COUPS、JOSHUA、JUN、WOOZI、MINGYU、DINO。CARATと書かれたくじを引いたTHE 8は両チームに参加することが決定。Aチームが「ウルゴシプチアナ~A(エイ)A(エイ)」と掛け声を作ると、すかさずBチームも「HANA B(ビー)!! HABA B(ビー)!! 」と対抗して、始まる前から大白熱。結果は、数秒でタップボールをクリアしたWOOZIの活躍が光ったBチームが勝利。7人全員に賞品が授与された。

後半はライブステージへ。左と右のどちらに行くか途方に暮れた若者たちに勇気を与える応援ソング「Left & Right」で溌溂としたパフォーマンスを披露すると、スイングジャズのレトロな楽曲「HOME;RUN」の日本語バージョンでCARATをミュージカルシアターにいざなった。曲が終るとHOSHIは「みなさんがこのステージを実際に見るのは初めてですよね。これまで発売した曲の中で、皆さんにお見せしたい曲をしぼって選んできました」とセットリストに込められた想いを明かした。そして最後の曲は、4月15日に配信され海外iTunesチャートで34の国と地域で1位を獲得した最新曲「Darl+ing」。有観客では世界最速の初披露となるパフォーマンスにCARATは大きな拍手で感動を伝えた。

アンコールでは、WONWOOの「これは白い雪が降っていた日の僕たちの物語だ」のセリフから、「あいのちから」で透明感あふれるハーモニーを披露。続く「ひとりじゃない」ではトロッコに乗り込み、会場を埋め尽くしたCARATとの交流をはかった。ともにコロナ禍にリリースした日本シングル曲だけに意味深く、感動もひときわ。続いてファンミーティングといえばおなじみの「Healing」から、最後はステージにもどって「Snap Shoot」で大騒ぎ。曲が終わっても何度もアンコールを繰り返しては、メンバーのソロダンス対決で盛り上がる。一旦扉の向こうに退場しては、また戻ってくるサプライズも健在で、セットリストにはないBGMの「VERY NICE」に合わせてまるまる1曲を披露してしまうメンバーたち。さらに今度こそ退場したかと思いきや、今度は「CALL CALL CALL!」をBGMにステージに舞い戻り、自転車ダンスで駆け回るダブルサプライズまで!! 

約3時間を全力で駆け抜け、セットリストはすべて日本初生披露曲。エンディングコメントでは日本語を交えて待っていてくれたCARATに感謝の気持ちを切実に伝えるなど、相変わらずどこまでもファン・ファーストの「SEVENTEEN」。CARATたちも、彼らと同じ空間にいることがあたりまえではない、一緒に過ごす時間を一層大切にしようと感じたに違いない。

エンディングコメント(抜粋)

THE 8:今日は一緒にお祭りのように楽しい時間を過ごせました。僕たちとCARATの皆さん。お互いに太陽になりましょう。いつも感謝しあって、愛し合って大変な時には手を差し伸べる「SEVENTEEN」とCARATになりましょう。

SEUNGKWAN:この2年間、とても好きな曲たちを直接皆さんの前で歌うことができずにもどかしかったのですが、ついにお聞かせできてとても幸せでした。CARATの皆さんに遂に会えて本当に幸せです。あいのちからを感じさせてくれた皆さん、改めて愛しています。

S.COUPS:2日間、本当に夢のような時間でした。いつも僕に夢のような日々をプレゼントしてくださってありがとうございます。1日でも早くドームツアーでCARATの皆さんと過ごせる日が来たらうれしいです。

HOSHI:こうやって同じ場所にいられることにドキドキ、ワクワクします。これからが本当の始まりだと思います。どんなにつらいことがあっても避けずに、世界で一番影響力のある、唯一無二の、太陽のように輝く「SEVENTEEN」になります。

DINO:はじめてこの会場に来たのは(韓国のかぞえ年で)19歳でした。とても不思議でドキドキしたのですが、その時の感情と今の感情が合わさって胸がいっぱいになりました。この気持ちを忘れずにいます。今もこれからも僕の存在の理由はCARATです。

MINGYU:(準備した手紙を読んで)2年間とても会いたかったですし、つらかったです。皆さんは僕の人生の原動力であると感じましたし、皆さんがいないと思うと怖いです。ステージをするときは皆さんと一緒に楽しみたいです。会場を輝かせてくれてありがとうございます。

JUN:久しぶりに皆さんにステージを見せることができました。少し残念なことは、皆さんの声が聞こえないことと、マスクのために笑顔が見られないことです。でも、いつか皆さんのかわいらしい歌声や笑顔が見られる日がくると思います。CARATの皆さん、サイコー!! 

DK:皆さんの声が聞きたいから、次は一緒に声を出して楽しみましょう。大切でとても愛おしいCARATの皆さんを胸に焼き付けることができて本当に幸せでした。皆さんの人生にこれからどんなことがあっても僕がそばにいます。あなたを応援するDKより。

JEONGHAN:マスクをしていてもCARATの皆さんの笑顔が見えました。僕は透視能力があるから全部見えます。次はもっと大きな場所で、いい思い出を作りましょう。CARATの皆さんは、コソコソ(と言いながら充電器を取り出して)充電器ですから。これからもずっと応援してください。

JOSHUA:コンサートの準備をしながらとてもワクワクしていました。皆さんの美しい笑顔を見ることができてとても幸せでした。本当に会いたいのにいろんな状況で会えなくて寂しかったです。今日CARATの皆さんに会えてとてもうれしかったです。

WOOZI:皆さんに会いたくなると、よく空を見ていました。空にはたくさんの星がありますが、曇った日には見えません。雲が過ぎ去ると星が現れるように、僕たちとCARATの皆さんの間にしばらく雲が通り過ぎているのだと自分をなぐさめました。今日は雲ひとつない晴れの日でした。僕たちの空を明るく輝かせてくれてありがとうございました。

VERNON:昨日、今日と公演をしながら不思議な感覚でした。久しぶりにこんな規模のステージをしましたし、こんなに多くの方々が僕らを見るために1か所に集まって、応援してくれるのかと思うと不思議な気持ちになったんです。元気な姿でここに一緒にいてくれてありがとうございます。

WONWOO:次回もまた健康で、楽しく応援できることを願っています。今日、ありがとうございます。



『SEVENTEEN 2022 JAPAN FANMEETING ’HANABI’』セットリスト
1.舞い落ちる花びら (Fallin’ Flower)
2.Together -Japanese ver.-
3.To you
4.24H
5.Left & Right
6.HOME;RUN -Japanese ver.-
7.Darl+ing
8.あいのちから
9.ひとりじゃない 
10.Healing -Japanese ver.-
11.Snap Shoot -Japanese ver.-

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