対決で初勝利を収め、号泣するチームJYP。(画像:画面キャプチャ)
対決で初勝利を収め、号泣するチームJYP。(画像:画面キャプチャ)
9月4日(土)放送の「LOUD」(SBS)第14話の“第8ラウンド”で、ついにJYPエンターテインメント(以下、JYP)とP NATIONからデビューするボーイズグループのメンバーが決定した。

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生放送3週目となるこの日の“生放送ファイナルラウンド”は、全員参加で2回の対決ステージを行い、その後、事務所の先輩アーティストとスペシャルコラボステージを披露するという構成。今回も事務所評価で1人ずつ脱落し、対決に負けたチームからは事前ファン投票最下位のメンバーが脱落するというのは変わらないが、リアルタイムのファン投票がこれまでとは違い、ミッションごとではなく、JYPかP NATIONを選ぶという方法に変わった。

今回も本格的な対決ステージの前、ファイナル進出者(JYPは6人、P NATIONは8人)がライバル構図で紹介された。ビジュアルでファンの心をつかむケイジュvsウ・ギョンジュン、末っ子のイ・ドンヒョンvsコウキ、リーダーシップを発揮しているユン・ミンvsチェ・テフン、根気強く努力・練習をするアマルvsオ・ソンジュン、エースのイ・ゲフンvsチョン・ジュンヒョクといった5項目10人だ。つまり、ここで紹介されているのが注目メンバーであり、結論から言ってしまうと、ここで紹介されなかった人が今回の脱落者だった。

今回はP NATIONの先攻。最初の対決は、事前投票でファンが選んだ“ファン推薦曲ミッション”だ。チームP NATIONは「X1」の「MOVE」でパワフルな振付、圧巻のシンクロダンスで魅せ、チームJYPは先輩である「DAY6」の「Love me or Leave me」でスカーフを使った振付など、叙情的で華やかなステージを飾った。

次の対決は、80、90年代の名曲を再解釈し、披露する“レトロK-POPミッション”。チームP NATIONはロックバンド「ソンゴルメ」の「偶然に出会った君」を選曲。ドラマ「賢い医師生活」のバンドシーンでも演奏された曲だ。この曲をディスコ・ファンク調に変え、明るくポップな雰囲気を漂わせ、これまでとは違う魅力を発揮。PSYはチョン・ジュンヒョクを「P NATIONの心臓」と絶賛した。一方、チームJYPはヒョン・ジニョンの「ぼやけた記憶の中の君」を選曲。この曲をコンサートで何度も歌ってきたというPSYは、一番のポイントとなる歌い出しで惹きつけたアマルを褒め、J.Y.Park(パク・チニョン)も誇らしかったと満足気に話した。

これまでJ.Y.ParkとPSYはさまざまな評価をしながら名言を生み、時には楽しいやり取りを展開してきたが、ここでPSYの芸達者ぶりを感じさせる一幕も。スーパーエージェント兼MCのイ・スンギがPSYに、“ラウド”で“あいうえお作文”をしてほしいとムチャブリしたのだ。すると、PSYは慌てながらも承諾し、「ライバルは誰だと思う?」、「ウリ(私たち)にとってライバルは?」、「ドリームを追う私たち自身です」とキレイにまとめた。生放送なのに台本にないことを言ってしまうイ・スンギもイ・スンギだが、それを受けるPSYもPSYで、すごいと感じさせる場面だった。

そんなPSYの“あいうえお作文”の後は、最後のスペシャルコラボステージ。チームP NATIONはヒョナと「I’m Not Cool」、チームJYPは「Stray Kids」の“3RACHA(ハン、チャンビン、バンチャン)”と「Back Door」を披露し、それぞれ先輩と息の合ったパフォーマンスでお祭りムードのような盛り上がりを見せた。ちなみに、JYPの最長練習生イ・ゲフンは「Stray Kids」のメンバーたちと一緒に練習していた時期もあり、ハンとチャンビンより年齢は下でも、入社は先輩になるそうで、和気あいあいと複雑な(⁉)関係性を明かしていた。

そして、いよいよ結果発表。まずは事務所評価で、JYPはチョ・ドゥヒョン、P NATIONはダニエル・ジェガルが脱落となった。この時点で、脱落した2人は淡々と受け入れていたが、他のメンバーたちが仲間の脱落を悲しみ、涙を流し始める光景がなんとも切なかった。

続いて、リアルタイムファン投票の結果、P NATION は63,407票、JYPは75,464票を獲得。初めてチームJYPが勝利を収めた。これまでの生放送ラウンドでは、P NATIONは4万票台、JYPは3万票台であり、視聴率を見ると、第12話と第13話は3.7%だったが、今回の第14話は3.2%(ニールセンコリア調べ)と下がっているのに、生放送の投票数がこんなにも増えているカラクリはよく分からないが、ともかくJYPが約1万票の差で初めて喜びを味わい、デビューメンバー5人が確定。J.Y.Parkも満面の笑みでメンバーたちを指さし、ホッとした表情を浮かべていたのが印象的だった。

一方、負けたP NATIONはもう一人、脱落者が発生することになった。事前ファン投票の結果、名前を呼ばれたのは元練習生のチャン・ヒョンスだった。残念な結果に、他のメンバーたちも事務所のスタッフも涙を見せる中、チャン・ヒョンスが感想を話し始めた。するとそのとき、PSYから「ちょっと待ってください」の声がかかった。

P NATIONも、アイドルグループ同士、先輩が後輩に愛情を注ぎ、面倒を見ていくJYPのようになりたいとし、「事務所初のアイドルグループになるのだから、長く良いチームとなり、後輩たちを愛することができるP NATION初の先輩になってほしい。そのためにはチャン・ヒョンスが必要です」と脱落免除となるワイルドカードの使用を宣言したのだ。

愛情あふれるPSYのまなざしが何とも言えず、チャン・ヒョンスだけでなく、他のメンバーもみんな大号泣。そんな感動的な雰囲気の中、さらにPSYはもう一言加えた。最後まで悩んだというコウキについてだ。他のメンバーたちとのバランスを考え、一度は“キャスティング保留”にした経緯があるだけに、言わずにはいられなかったのだろう。このチームに本当に合うのかたくさん悩んだとし、「“小さな巨人”コウキをファンの皆さん、視聴者の皆さん、僕と同じ気持ちで育ててください」と求めた。この一言だけでも、コウキはP NATION入りして良かったのではないかと思うぐらい、PSYの愛が感じられる名シーンではないかと思う。

最終的にP NATIONは元練習生5人とコウキ、そして作曲ができるウンフィとダニエル・ジェガルのうち、ウンフィを選び、デビューメンバーは7人に確定した。

なお、事前ファン投票(8月28日放送直後~9月4日午前10時集計)の結果は、JYPが1位イ・ドンヒョン、2位イ・ゲフン、3位ケイジュ、4位アマル、5位ユン・ミン、6位チョ・ドゥヒョン。P NATIONは1位コウキ、2位ウ・ギョンジュン、3位オ・ソンジュン、4位ウンフィ、5位チョン・ジュンヒョク、6位チェ・テフン、7位ダニエル・ジェガル、8位チャン・ヒョンスだった。JYPは前回最下位となり、ワイルドカードで残ったイ・ドンヒョンが1位に、P NATIONも前回最下位だったオ・ソンジュンが3位まで上がっているのが目を引く。

次回は、フィナーレを飾る最後のミッションとして、相手プロデューサーの曲をカバーするステージ、デビューが決まった2組のタイトル曲のステージ初公開、JYP×PSYが共同作業したファンソングも公開される予定。最後まで見どころたっぷりだ。

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