「SBS芸能大賞」で大賞を受賞したキム・ジョングク。(画像提供:wowkorea)
「SBS芸能大賞」で大賞を受賞したキム・ジョングク。(画像提供:wowkorea)
2020年、視聴者に愛されたバラエティ番組と出演者は?今年も年末恒例の地上波3社による「芸能大賞」がそれぞれ開催された。ただし、新型コロナウイルスの感染拡大により、各社ともさまざまな工夫が施され、例年とは全く違った光景の授賞式となった。

キム・ジョングク の最新ニュースまとめ

★SBS芸能大賞(12月19日開催)
司会はシン・ドンヨプ、イ・スンギ、チャ・ウヌ。コロナ対策として、観覧席にいる出演者らは番組ごとにアクリル板で仕切られた席に座り、なおかつ本人の顔(鼻から下)がプリントされたマスクを着用。わざわざこの日のために作られた、世界に一つだけのマスクだとか。そして、受賞者へのトロフィー贈呈は、接触を避けるため、窯でピザを焼くときに、ピザを乗せるピールのような形をした特製の授与棒で渡すという仰天秘策がとられた。

今年、SBSで人気だったバラエティというと、「同床異夢2 君は僕の運命」、「トロット神がやって来た」、「ペク・ジョンウォンの路地裏食堂」、「美味しさの広場」、「ジャングルの法則」、「イ・スンギのチプサブイルチェ~師匠に弟子入り」、「ランニングマン」、「アラフォー息子の成長日記(みにくいうちの子)」、「燃える青春」など。

いろいろあったが、司会にイ・スンギとチャ・ウヌが起用されたことからも分かるように、今年は「イ・スンギのチプサブイルチェ~師匠に弟子入り」祭りだった。チャ・ウヌの新人賞に始まり、シン・ソンロクがベストエンターテイナー賞、イ・スンギがホットスター賞OTT部門、キム・ドンヒョンが優秀賞ショーバラエティ部門、ヤン・セヒョンがプロデューサー賞と出演者5人全員に賞が行き渡った。全員、個人賞を受賞したのは、この番組だけだったが、番組としての賞は逃した。

ゴールデンコンテンツ賞は「ランニングマン」と「ジャングルの法則」、優秀賞番組は「美味しさの広場」と「トロット神がやって来た」、最優秀賞番組は「アラフォー息子の成長日記」が受賞。

そして、栄えある大賞は「ランニングマン」と「アラフォー息子の成長日記」のキム・ジョングクが初受賞。「音楽もあるけれど、バラエティは僕にとって人生のすべてになった」と喜びを語ったのが印象的だった。

★KBS芸能大賞(12月24日開催)
司会はチョン・ヒョンム、女優チン・セヨン、お笑い芸人キム・ジュンヒョン。コロナ対策として、観覧席に誰もいなかったのが特徴だ。プレゼンターだけがマスク着用でステージに登場するが、2人の距離が一番離れていたのもKBSだった。そして、受賞者は大賞以外、事前に受賞トロフィーが渡され、その模様がVTRで公開されるというスタイルで、徹底的に非接触を意識した演出だった。

最高の番組賞をめぐり、ノミネートされたのは「1泊2日」シーズン4、「犬は素晴らしい」、「不朽の名曲」、「社長の耳はロバの耳」、「家事する男たち2」、「スーパーマンが帰ってきた」、「新商品販売-ピョンストラン」の7番組。番組ごとにPR動画も作られ、生放送開始時から視聴者投票が行われた。

今年はSBSが「イ・スンギのチプサブイルチェ~師匠に弟子入り」なら、KBSは「1泊2日」祭りだった。出演者6人がプレゼンターとしても全員登場したが、PR動画タイムでは、RAVIが構成を考えたというパフォーマンスをステージで生披露。以前、番組企画でテミン(SHINee)から直接教わった「MOVE」のパフォーマンスをこの生放送の場でも披露し、セクシーなダンスで目を奪った。

予想通り、受賞ラッシュが続き、個人賞は4人が受賞。キム・ソノがショーバラエティ新人賞を獲得したのを始め、ヨン・ジョンフンがショーバラエティベストエンターテイナー賞、DinDinがショーバラエティ優秀賞、ムン・セユンがショーバラエティ最優秀賞を受賞。そして、最高の番組賞もやはり「1泊2日」だった。番組内でも、「芸能大賞」を意識する発言がたびたび出ていたので、新年が始まってから、番組でメンバーたちがどのような発言をするのか楽しみでもある。

そんな中、大賞を受賞したのは、「社長の耳はロバの耳」で初受賞となった女性お笑いタレントのキム・スク。名前を呼ばれた瞬間、目を丸くして驚き、デビュー25年目で初めて大賞を手にする涙の受賞となった。

★MBC芸能大賞(12月29日開催)
司会はチョン・ヒョンム、女性お笑いタレントのチャン・ドヨン、俳優アン・ボヒョン。チョン・ヒョンムはKBSに続いての登板だ。コロナ対策として、観覧席にいる出演者らは、1mの間隔を開け、1人ずつアクリル板で仕切られた席に座り、MBCのロゴ入りマスクと手袋を着用。司会の3人以外、プレゼンターも受賞者もずっとマスク着用のままだった。

MBCは人気バラエティが目白押し。今年の番組賞をめぐり、「助けて!ホームズ」、「私は一人で暮らす」、「ラジオスター」、「遊ぶなら何する?」、「線を越えるやつら」、「ペクファーザー:料理を止めるな!」、「覆面歌王」、「トロットの民族」、「喧嘩しなければ幸いだ」、「全知的おせっかい視点」の10番組がノミネート。「私は一人で暮らす」もかなり善戦したが、やはり「SSAK3」や「払い戻し遠征隊」で旋風を巻き起こした「遊ぶなら何する?」が強かった。

ユ・ジェソク&イ・ヒョリのベストカップル賞をはじめ、オム・ジョンファとJessiがミュージック&トーク部門の女性優秀賞、キム・ジョンミンがミュージック&トーク部門の男性優秀賞、イ・ヒョリがミュージック&トーク部門の女性最優秀賞、ファサがバラエティ部門女性最優秀賞を受賞。ちなみに、キム・ジョンミンはKBSの「1泊2日」メンバーでありながら無冠に終わったので、今年の芸能大賞はMBCで初受賞。ファサは「私は一人で暮らす」にも出演しており、2番組で最優秀賞を獲得した。

そして、今年の番組賞は「遊ぶなら何する?」、大賞はユ・ジェソクと前評判通りの結果となった。ユ・ジェソクの大賞受賞は2016年以来。これでMBC初の芸能大賞7回受賞という快挙も成し遂げた。

また、MBCはプレゼンターが豪華だったのも目を引いた。ドラマ「お願い、その男と付き合わないで」に出演中の「U-KISS」ジュン(イ・ジュニョン)、「東方神起」ユンホ、そして最後に大賞のプレゼンターとして、昨年の大賞受賞者パク・ナレと登場したのが、俳優チョ・インソンだった。「演技大賞」ではなく、「芸能大賞」でチョ・インソンの姿を見られるとは驚きだった。

MBC側は、年末の遅い時間まで見てくれている視聴者への小さなイベントとして、チョ・インソンの出演を計画したそうで、嬉しいサプライズに。一緒に登場したパク・ナレも大興奮で、自身が出演している「私は一人で暮らす」や「助けて!ホームズ」にゲスト出演してくれないかと即席でオファー。すると、チョ・インソンは両親と暮らしているから「私は一人で暮らす」に出演できないし、引っ越しも考えていないので「助けて!ホームズ」に出演できないと上手く交わしたが、司会のチョン・ヒョンムが「だったら、『全知的おせっかい視点』ですね」と自身の番組をアピールするなど、チョ・インソンの取り合いをしているのも面白かった。

今年は各局ともコロナ禍で、制限がある中での番組作りとなったが、このような大変な時期だからこそ、癒しと笑いを届けたいという想いで番組作りにあたったということを受賞コメントで何度も耳にした。2021年も制作スタッフ、出演者の熱意が伝わる番組がたくさん登場し、見ているだけで癒され、思い切り笑えることを期待したい。

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