元「BOYFRIEND」クァンミン&ヨンミン
元「BOYFRIEND」クァンミン&ヨンミン
10月16日(水)から東京・新宿シアターモリエールにて上演されるファミリーコメディ舞台「素敵なカミングアウト」で、舞台初共演する元「BOYFRIEND」の双子の兄弟ヨンミンとクァンミン。
苫米地家を巡る、ある重大なカミングアウトから始まる、人生の皮肉に立ち向かう家族の滑稽さを描く本作で、ヨンミンは苫米地俊彦の再婚相手である川島ケンジ役、クァンミンはレストラン「エスポワール東京」のコンシェルジュ・京本真佐史役を演じる。最近は日本の舞台に相次いで出演し、好評を博しているヨンミンと、今回が舞台初出演となるクァンミンに、初共演の経緯や稽古の進捗状況、さらには家族の話などもたっぷり聞いた。

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Q.今回日本の舞台で、兄弟初共演することになった経緯を教えてください。

クァンミン:「BOYFRIEND」の活動が終わって、自分に自信をつけられる、自分を切り開いていく何かが必要だと思っていたとき、ヨンミンが舞台を一緒にやろうと誘ってくれたんです。僕は、演技をやったこともないし、やりたいという欲もなかったので、すごく悩んだんですけど、ヨンミンを信じて、挑戦してみようと思いました。
ヨンミン:僕はクァンミンにいろいろ経験させてあげたかったんですよ。もちろん、クァンミンがそれほど演技に興味がないことは僕も知っていますよ。でも、これをきっかけに、いろんなことを変えられるかもしれないと思ったし、良い機会だからやってみないかと誘いました。
クァンミン:だから、僕はヨンミンのことをすごく頼りにしています。
ヨンミン:でも、クァンミンは最初心配しましたけど、練習を見ていて、大丈夫だなと思いましたよ。クァンミン、意外と上手いです(笑)。


Q.では、それぞれどんなキャラクターを演じるのか、紹介をお願いします。

ヨンミン:僕は川島ケンジという役です。苫米地家のお父さんの婚約者。つまり、ゲイですね。だから、ちょっと心に痛みを抱えている人物です。
クァンミン:僕はホテルのコンシェルジュ京本真佐史役で、家族の話に首を突っ込んでいくキャラクターです。


Q.クァンミンさんの役は、唯一、苫米地家と関係のない役なんですね。

クァンミン:ハイ、みんなつながっているのに、僕一人だけ(笑)。


Q.だから、そこにどう絡んでいくのか、物語の展開がすごく気になります。

クァンミン:ぜひ、期待してください!


Q.クァンミンさんの出番はどれくらいあるんですか?

クァンミン:すごく多いです。出たり、入ったりが。コーヒーを持っていったり、サービスをしたりとか。だから、自分でもちょっと混乱することがありますね(笑)。


Q.「素敵なカミングアウト」はファミリーコメディですが、台本を読んだ印象を教えてください。

ヨンミン:初めて読んだとき、本当に面白かったです。全体的にすごくよく組み立てられた脚本だなと思いました。だから、何一つ疑問に思うところもなく、しっかり理解しながら、読めました。
クァンミン:僕もすごく楽しく読みました。一人で、「キキキ」って笑いながら、読んでいました(笑)。だから、もっとプレッシャーが大きくなって。


Q.台本を読みながら、この役をやってみたかったなぁという役はありましたか?

ヨンミン:僕は練習を見ながら、クァンミンの役がおいしい役なので、やりたいなぁと思いましたね(笑)。
クァンミン:確かにおいしい役かもしれないですけど、僕は正直言うと、思っていたより、セリフが多いなぁと思いました。本当は初めてだから、セリフが少ない方がよかったんですけど(笑)。


Q.クァンミンさんは、その長いセリフをどうやって覚えているんですか?

クァンミン:自分で、自分のセリフを録音して、どこへ行くにも、ずっとそれを聞きながら覚えました。


Q.そうなんですね。でも、ヨンミンさんと一緒に練習することもできるじゃないですか?

クァンミン:できるんですけど、ヨンミンは舞台経験があるんで、余裕があるように見えて。僕は初めてだから、すごく心配になって、一人で必死に覚えました。


Q.ヨンミンさんはどうやってセリフを覚えていますか?

ヨンミン:僕はずっと読みます。やっぱり全体的に読むことがいいですよね。それから、自分がセリフを言うタイミングも分かっていないといけないので、僕は前の人が言う最後のセリフも一緒に覚えるようにしています。


Q.2人とも、もうセリフは全部覚えたんですか?

クァンミン:全部覚えました!
ヨンミン:僕はまだです…(笑)。
クァンミン:僕よりヨンミンの方が、難しいセリフが多いんですよ。発音も難しいし。
ヨンミン:クァンミンは本当にセリフ覚えが速いです。僕は元々、覚えるのが遅くて。
クァンミン:あとは、僕の場合、早い時期から、心配していたから(笑)。
ヨンミン:僕は前の作品よりセリフが少ないので、それで余裕を(笑)。


Q.ヨンミンさんはゲイの役なので、セリフ以外にも難しい部分はありませんか?

ヨンミン:そうですね。僕は元々、愛嬌がないから、それがちょっと本当に難しいです。どういう仕草がいいかなとか、ずっと考えています。


Q.役作りの参考にしたものなどはあるんですか?

ヨンミン:それは特にないです。自分の想像とかで、キャラクターを作っています。


Q.クァンミンさんはコンシェルジュ役ですが、役作りの参考にしたものなどは?

クァンミン:僕は日本に来ると、ホテルに泊まることが多かったので、そのときに受けた印象とか感情を思い出して、コンシェルジュ役を作っています。


Q.俳優として、お互いの良いところ、またオススメシーンなどがあれば教えてください。

ヨンミン:クァンミンは本当に表現力が豊かで、いろいろな表情と表現ができるので、面白いですよね。見る方も楽しいと思います。特に、やっぱり目が大きいから、目の表現を見てほしいです。
クァンミン:ヨンミンはゲイ役をやったことがないのに、すごく上手いんですよ。キャラクターに溶け込むのが上手いんだなと思いました。劇中、苫米地家のお父さんと、ヨンミンがレストランで待ち合わせをして初めて会うシーンがあるんですけど、すごく面白いのでオススメです!


Q.今回、2人の舞台初共演に、「BOYFRIEND」メンバーたちの反応はいかがでしたか?

ヨンミン:メンバーたちが必ず見に来ると言っていました。「今回は絶対見なきゃ」って。
クァンミン:僕が出演するから、からかおうと思っているみたいです(笑)。
ヨンミン:ある意味、いじめですよね?(笑)
クァンミン:僕が上手く演じられないと思っているから、見に来るんだと思います。僕自身、演今まで演技に興味がなかったので、 メンバーたちは僕が演技をしている姿を見ていないんですよ。だから、すごく興味津々みたいです。


Q.日本で舞台経験のあるドンヒョンさん、ミヌさんから何かアドバイスなどはありましたか?
クァンミン:それが何も言ってくれないんですよ(笑)。アドバイスぐらいしてくれてもいいのに。でも、ミヌは僕がセリフを覚えるのに、ちょっと相手をしてくれました。ミヌは日本語がすごく上手なので。


Q.なるほど、それぐらいだったと(笑)。

クァンミン:みんな、僕をからかうことばかり考えているので(笑)。


Q.今回韓国人キャストは2人だけですが、現場の雰囲気はいかがですか?

クァンミン:すごく楽しいです!
ヨンミン:キャストの皆さんが優しいんですよ。韓国のことも好きで、僕たちに気兼ねなく接してくれているので、すごくいいです。
クァンミン:皆さん、演技もすごく上手で、親切だし、すごくいい雰囲気です。


Q.ツイッターには、クァンミンさんが差し入れしたブルダックカップ麺を食べている写真などもアップされていて、和気あいあいとした雰囲気が伝わってきましたが、皆さんで一緒に食事に行ったりもしているんですか?

ヨンミン:まだですけど、みんなで「蒙古タンメン中本」に行こうって言っています。あと、お父さん役の武田さんがピザ、肉まん、フランクフルトとかいろいろ差し入れをしてくださっていて。
クァンミン:今日もパンを差し入れしてくださって、本当に皆さん親切です。


Q.食べ物が充実している現場なんですね。

クァンミン:そうですね。ファンの方も差し入れしてくださったので。おかげで、キャストみんな、おいしくいただいていて、毎日幸せな気分で、稽古に励んでいます。


Q.今回は家族の話なので、2人の家族についても聞きたいのですが、お父さん、お母さんはどんな方ですか?

クァンミン:すごく素晴らしい方だと思います。
ヨンミン:お母さんは塾の先生なので、教育熱心だし、お父さんは礼儀を重視する方です。だから、子供の頃、よく怒られましたね~(笑)。いまは両親2人とも、親としての顔もありますが、友達のようでもあり、すごく良い関係で、尊敬しています。
クァンミン:(頷く)


Q.クァンミンさんも同じということですよね?

クァンミン:もちろんです!
ヨンミン:同じお父さん、お母さんですから(笑)。
クァンミン:ここで悪い感情を言ったらダメじゃないですか(笑)。


Q.ヨンミンさんはお酒が好きですよね?お父さんと一緒に飲んだりするんですか?

ヨンミン:ハイ。お父さんもお酒が好きなので、一緒に飲みますね。お父さんと2人でたまに飲んでいます。


Q.クァンミンさんは飲まないですからね。お父さんと2人で、何かすることはありますか?

クァンミン:最近、お父さんにチャーハンを作ってあげました。一緒にご飯を食べながら、話をしたり、そういうことですね。


Q.それから、2人には弟さんもいますよね?どんな弟さんですか?

クァンミン:弟に対する接し方がちょっと違うんですけど、ヨンミンは弟にちょっかいを出したり、いたずらをしたり。僕は弟のことをなんていうか…。
ヨンミン:よく面倒をみていますね。
クァンミン:面倒を見ようと、いろいろなことをしてあげています。
ヨンミン:弟は静かで、それから、オシャレにあまり興味がなくて、シャツとかは全く着ないですね。
クァンミン:賢いです!
ヨンミン:頭が良くて、いま大学生ですけど、薬学部に通っています。
クァンミン:カッコいいですよ。


Q.顔は2人と似ているんですか?

クァンミン:ちょっと違います。でも、僕たちの弟だと分かるような、分からないような(笑)。
ヨンミン:一緒にいたら分かるかもしれないですね。


Q.家族の思い出というと、何が一番印象に残っていますか?

クァンミン:名節のたびに、田舎のおじいちゃん、おばあちゃんの家に行って、そこで親戚一同が集まって、お肉を焼いて食べたり、そういうことが一番思い出に残っています。
ヨンミン:僕もそのときが一番楽しくて、心地よかったです。子供の頃、よく行っていて、赤ちゃんのときは、ほぼおばあちゃんが育ててくれた感じです。それぐらい、何度も行っていたので、第2の故郷ですね。


Q.家族だけで、食事とかもよくされるんですか?

ヨンミン:最近はよくしています。一緒に住んでいるので。
クァンミン:あと、家には猫もいます(笑)。


Q.「素敵なカミングアウト」にちなんで、まだ公表していないこと、もしくはTMI(どうでもいい情報)を教えてください。

クァンミン:じゃあ、僕はTMIを。ファンの皆さんにとって、いいTMIだと思いますが、最近作曲の勉強もしているし、すでに作ってある曲もあるので、それを早く皆さんに聴かせたいなと思っています。


Q.前回のインタビューでも、クァンミンさんが作詞・作曲をしている話をしてくださったじゃないですか。その記事を見たファンの皆さんが、クァンミンさんの音楽活動が楽しみだと喜んでいましたよ。

クァンミン:本当ですか?うれしいですね~。それなら、また一日も早く音楽活動をしたいですね。


Q.ヨンミンさんはいかがですか?

ヨンミン:僕は水が怖くて、水恐怖症があります。子供の頃、溺れて死にそうになったことがあって、それがトラウマになっていて。だから、水泳とかできないです。足がつかない深いところに行ってしまうと、息ができなくなって。浮き輪とかライフジャケットを着ても、恐怖が襲ってくるんです。
クァンミン:それ僕も同じです。ヨンミンが溺れて死にそうになったのを横で見ていたので、僕も水恐怖症です。


Q.本番まで稽古で大変だと思いますが、リフレッシュ方法は? 空き時間にしていることがあれば教えてください。

クァンミン:音楽を聴いています。
ヨンミン:僕は一人でビール(笑)。あと、映画を見ますね。映画を見ることが本当に好きなので。韓国映画も外国映画も見るんですけど、美しいラブストーリーが好きですね。「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」とか、そういう感じの。


Q.映画といえば、ヨンミンさんが出演した韓国映画「怪しい隣人」が10月9日から公開ですね。VIP試写会(9月25日)にドンヒョンさん、ミヌさん、ジョンミンさんが駆け付けた記事を見たんですが、クァンミンさんはいませんでしたよね?

クァンミン:日本で舞台の稽古をしていたので。すごく行きたかったんですけど、日本で練習をしなくてはいけなくて。


Q.そうだったんですね。VIP試写会で、映画を観た方たちの反応はいかがでしたか?

ヨンミン:みんな面白かったと言ってくれました。でも、僕が、自分のことを見ていられなかったです。面白い映画なんですけど、自分が演技をする姿は照れくさいというか。


Q.映画初出演だったからですか?

ヨンミン:それもあるし、スクリーンが本当にデカいです(笑)。


Q.クァンミンさんはこの舞台が終わってから、ヨンミンさんの映画を見に行きますか?

クァンミン:もちろん見に行きます!見ないわけにはいかないです。


Q.見たら、何か感想を言ってあげるんですか?

クァンミン:言わないです。ただ、普通の観客として、見に行きます(笑)。


Q.では、最後に「素敵なカミングアウト」が10月16日から始まりますので、意気込みやファンにメッセージをお願いします!

ヨンミン:キャラクターについてもすごく悩んだし、どうお芝居をしたらいいのかも悩んだので、その分、いまは練習しながら、僕自身がすごく楽しいです。皆さんには、何も考えず、見に来ていただき、笑って帰ってほしいです。
クァンミン:僕は最初、自信もなく、これ自分にできるのかなと思っていたんですが、練習をしていくうちに、できそうだなと思い始めました。だから、自分に自信をつけられる舞台だと思っているし、本当に面白い舞台なので、たくさんの方に見に来ていただけたらうれしいです!


 ヨンミン&クァンミンへのインタビューは今回2度目。現在、稽古真っ最中であり、遅い時間の取材だったにもかかわらず、前回同様、明るく和気あいあいと質問に答えてくれたのはもちろん、頭を深く下げてあいさつをするなど礼儀正しい姿が好印象だった2人。今回、家族の話を聞き、そのルーツが垣間見えた気がした。
兄ヨンミンを信じて、舞台初挑戦を決めたというクァンミンも、芝居の話をしながら、生き生きとした、いい表情をしていたのが印象的だった。



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