「UNB」
「UNB」
また一つのグループが幕を閉じた。KBSオーディション番組「THE UNIT」から誕生した期間限定グループ「UNB」。彼らは1月27日(日)千葉・舞浜アンフィシアターにて開催された「UNB JAPAN FINAL CONCERT ~THANKS UNME~」をもって、約1年の活動を感動の涙とたくさんの笑顔で終えた。

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 この日、これで見納めとなるファイナル公演はチケットが早くから全席完売。超満員の「UNME」(=「UNB」のファン)が、彼らの最後を見届けようと会場を埋め尽くした。

 ラストとなる2部公演では、オープニング映像が流れた後、半円形のステージ中央から、メンバーたちがせり上がって登場!大歓声で迎えられたメンバーたちは、愛着のあるデビューミニアルバムのダブルタイトル曲「感覚」で、気合みなぎるキレキレのパフォーマンスを披露。続く「クロジョ」でも息の合った圧巻のダンスを見せ、オープニングからボルテージ全開のステージで、ファンを熱狂させた。

 メンバーたちは、「LET‘S BEGIN『UNB』。こんばんは~、『UNB』です!」と元気よくあいさつした後、自己紹介へ。「僕は『UNB』の可愛い末っ子キジュンです」、「僕は皆さんの天使&デビルのデウォンです」、「僕はマンダリン・プリンス、チャンです」、「僕はメインダンサーとボーカルと皆さんのお兄さんと皆さんの愛、よろしくお願いします。ウィジンです」、「『UNB』のジュンです」、「僕はクールな男を担当していますホジョンです」、「『UNB』と『UNME』のリーダー、FEELDOGです」、「ハンソルです」、「一番のいたずらっ子マルコです」と一人ずつあいさつするたびに、客席からは大歓声が上がった。

 メンバー同士でジャレ合ったりする姿がほほ笑ましい。FEELDOGとチャンの共作「Moonlight」、メンバーたちが美しいハーモニーを響かせるデウォンの自作曲「After the Rain」を披露した後は、個々の魅力を生かしたユニット、ソロステージタイムに!

 FEELDOG×チャン×デウォン×ウィジン×ジュンが一人ずつの見せ場も作りながら、クールで華麗なダンスパフォーマンスで幕を開けると、続くハンソルも「BTS(防弾少年団)J」IMINのソロ曲「Serendipity」で、指先まで意識したしなやかで力強い幻想的なダンスパフォーマンスを繰り広げ、視線をくぎ付けにした。

 ジュンはクリス・ハートの「I LOVE YOU」を感情豊かに熱唱し、FEELDOG×チャンは「Color」でハツラツとした姿を、マルコ×デウォン×キジュンは「一緒に遊ぶ?」でキュートさを発揮。デウォンとキジュンがマルコのシャツをめくり上げ、マルコの腹筋をチラ見せするサービスカットでは、ファンから黄色い声も。

 ウィジンは米津玄師の「Lemon」を韓国語のラップを織り交ぜ、さらに後半部分では歌詞を韓国語に変えて歌唱するという一味違う演出で構成。最後は「UNB」が誇るボーカル、チャン×ジュンが抜群の歌唱力で、「CODE-V」の「おかえり」を歌い上げ、ユニット、ソロステージを締めくくった。

 真っ赤なスーツに着替え、「ただいま」、「『CODE-V』先輩、大好きです」と言いながら、ステージに戻ってきたメンバーたち。終えたばかりのユニット、ソロステージを褒め合ったり、からかったり、仲の良い「UNB」らしく、わちゃわちゃとしながら振り返った。キジュンが「一緒に遊ぶ?」はマルコが楽しく、カッコよく、可愛く作った曲だと紹介。続けて、ホジョンが「実はマルコ兄さんに『この曲一緒にやる?』って誘われたんですけど、僕がクール男を担当しているので、この曲には似合わないと思って辞退しました(笑)」と明かすと、ホジョンバージョンも見たいというメンバーたちのリクエストで、ホジョンがキュートな振付で愛嬌を見せる一幕も。

 ハンソルもソロステージで見せたセクシーなダンスパートをもう一度見せ、大きな拍手を浴びた。「Lemon」のとき、手が震えるほど、いままでのステージで一番緊張したというウィジンは、FEELDOG、チャンと共に「I LOVE YOU」を歌っているときのジュンの表情をマネして、ジュンを茶化したり、FEELDOGとチャンのステージは「地震が起きたのかと思った」と表現したりするなど、楽しいトークセンスで会場を爆笑させた。

 さらに、メンバーたちは応援に駆け付け、客席で観覧していた元「CODE-V」のサンウとルイに対し、全員であいさつした後、ジュンが今回のステージのため、協力してくれた「CODE-V」に感謝。ステージはどうだったかを聞くと、サンウとルイは親指を立てるグッドポーズで答え、ジュンは選曲理由を「いつかまた会えるときが来たら、僕たちが皆さんに“おかえり”って言いたいから。僕たちが“おかえり”って言ったら、みんなは“ただいま”ってステキな笑顔を見せてね」と明かし、会場を温かい雰囲気にした。

 再び9人全員でのパフォーマンスでは、メンバーたちが自由に動き回り、仲睦まじい姿を見せながら、「Strange」、「Suddenly」を披露。公演も終盤となり、残り2曲となったところでメンバーたちが最後のあいさつへ。

 最初に指名されたキジュンは「最後の時間が近づいてきましたね」とすでに感傷的になっており、「お兄さんも各自活動を頑張っているし、僕も頑張って準備をして活動していきたいと思います。僕は『UNB』の末っ子として誇らしいし…」と言ったところで客席に背を向け、あふれる涙をぬぐっていると、「ハハハ。いまから泣いてどうするんだよ」(チャン)、「まだそのタイミングじゃないよ」(ウィジン)とキジュンの前にチャン、ウィジン、ジュンらが集まって、面白い動きで笑わせ、末っ子を落ち着かせるメンバーたち。お互いを思いやる、絆の深さが「UNB」の魅力の一つだ。

 キジュンは「末っ子として本当に誇らしいし、『UNB』のお兄さんに本当に情が湧いたけれど、一生忘れないし、『UNME』の皆さんのことも忘れません。愛しています」と声を張り上げた。そんなキジュンに、ジュンは「僕たちもキジュンのことは必ず応援するから。忘れないで。キジュン、お前は死ぬまで『UNB』の末っ子だよ!」とエールを送った。

 マルコは「これが最後だとは思いません。最後というものはないと思っていて、これからも皆さんのことを想っていくので、僕たちのことを応援してください。これからもよろしくお願いします」、デウォンは「明けましておめでとうございます」と新年のあいさつからし、「僕たちはいつも『UNME』のそばにいます。もちろん、デウォンもいます。本当に会いたかった。僕たちにいい夢を見させてくれてありがとうございました。本当に楽しかったです」と笑顔を見せた。

 ハンソルは「自分の気持ちを言葉で表現するのが下手ですが、皆さんのことを本当に愛しています。そして、残念だったのが、最後のコンサートなのに、喉と肩を痛めてしまい、完ぺきなステージをお見せできなかったことです。一生後悔すると思います。でも、これからまたカッコいい姿をお見せしていくので見守ってください。『UNB』メンバーのことを忘れないでください」、チャンは「いままで『UNB』を愛してくれて本当にありがとうございます。感謝していることを伝えたかったです。メンバーたちと楽しく活動できたことに本当に感謝しています。学ぶことも多かったし、ファンの皆さんには自分のできることを諦めずにやっていこうという力をもらいました。これからも僕たち9人の応援をお願いします。一人ひとり、大切な人だから、皆さんの愛で僕たちを見守ってください」、ホジョンも「1年という時間を最後まで共にしてくださり感謝しているし、『UNB』、『UNME』、このように忘れられない思い出をたくさん作ってくださってありがとうございます。メンバーたちはこれからそれぞれに活動し、さまざまな姿を見せていきますので見守り、愛してください」と伝えた。

 ウィジンは「『THE UNIT』から始まり、僕たちの名前が『UNB』に決まり、応援してくださる方たちの名前が『UNME』に決まったときの気分はいまでも忘れられません。今日が最後のコンサートですが、9人はどこにも行きません。一人ひとりがどこかで努力している姿をこれからも見てほしいです。ファン心を捨てず、また僕たちに送ってほしいです。いままで幸せだったし、これからも幸せでいたいです」と言うと、客席で泣いているファンに向け、「泣かないで。悲しいことではありません。これから皆さんを笑顔にするため、『UNB』 という名前をちょっと後ろに置いておくだけなので、悲しまないで、うれしいことを迎える準備をしてください。皆さんがいるから僕もいます。僕たちを忘れないでください。いつも元気で。すぐ会いに来ます」とファンの心に寄り添った。

 ジュンは「『THE UNIT』に参加する前は、なぜ失敗の人生なんだろうと思っていました。でも、『THE UNIT』でいろんな友達、兄貴、弟たちと会えて、勉強になったし、皆さんの応援が本当に力になりました。諦めたい瞬間もたくさんありましたけど、ファンの皆さんの応援がジュンのことを引っ張ってくれました。そして、申し訳なかったということを言いたいです。『UNB』になって、上手く参加できなかったことで、ジュンにガッカリした人たちもいると思うんですが、この場を借りて、すみませんでしたと言いたいです。そして、メンバーの皆さんに感謝したいです。キジュン、デウォン兄さん、チャン、ウィジン兄さん、ホジョン兄さん、グァンソク兄さん(FEELDOG)、ハンソル兄さん、ヒョングン兄さん(マルコ)、あなたたちと出会えて、『UNME』の皆さんと出会えて、僕の人生が変わりました。皆さんのおかげで、『UNB』も上手く活動できました。今日で最後なんですけど、今日は絶対忘れない日になるかもしれないですね(笑)」といたずらっ子のようにニッコリ。「(“かもしれない”と言ったのは)笑わせるためにだよ。もちろんじゃん!ジュンも絶対いままでの思い出を忘れないから、皆さんも僕たち9人のことを応援して、忘れないでくださいね。以上、『UNB』のジュンでした」としんみりした雰囲気を打破しようしたジュンなりのジョークを交え、率直な思いを伝えた。

 最後は「リーダーです」とFEELDOG。「『THE UNIT』を始めて、ちょっと大変だったけど、死ぬ気で頑張ったら、皆さんと出会うことができる姿を想像しながら一生懸命やったよ。だから、9人になって本当に幸せでした。僕はまだまだ未熟なリーダーだけど、いつも8人のメンバーたちがついて来てくれて、本当にありがとうね。メンバー9人、きょうのコンサートが終わって、それぞれの場所に戻るけど、一人ずつまだまだ魅力がありますから、ずっと9人の応援をお願いします。以上、『UNB』のリーダー、『UNME』のリーダー、FEELDOGでした!ありがとうございます」と頼もしい姿を見せた。

 メンバーたちの心に突き刺さるメッセージの数々に、しくしくと涙が止まらない『UNME』たち。「皆さん泣いちゃダメだよ」、「みんな笑って~。次の曲は楽しい曲だから」と会場の雰囲気を変えるため、チャンがモノマネを披露し、ファンにも笑顔が戻ったところで、本編最後の曲へ。

 「BLACK HEART」が流れると、ファンの掛け声も大きくなり、メンバーたちはアクロバティックなパフォーマンスで魅了。熱気は最高潮となり、金テープが宙を舞った。その勢いのまま、「皆さんは僕たちのオンリーワンです」と、『UNME』に伝えたい言葉を隠喩的に表現した「ONLY ONE」を切々と歌い上げ、本編終了となった。

 会場に響き渡る「UNB」コールを受け、再びステージに戻り、アンコールに突入したメンバーたち。白の制服衣装に着替えたメンバーたちは、「THE UNIT」でのミッション曲をメドレーで披露。シグナルソング「My turn」で幕を開けると、第4次ミッションで2位となったウィジンとデウォンがいたオレンジチームの「Question」、3位となったマルコとFEELDOGがいたグリーンチームの「ネッコ、ネッコ、ネッコ、ノン」と繰り返し出てくるフレーズが耳に残る「You're Mine」、1位となったジュン、ホジョン、ハンソル、チャンがいたイエローチームの「All Day」を9人で披露するという、ファンにはたまらない構成で客席を歓喜させた。

 スクリーンにメンバーたちのインタビュー映像が流れた後は、ステージで「Rebooting(ミドジョ)」を歌いながら、お互いに抱き合うメンバーたち。アツイ友情が美しく、特にFEELDOGは自分からメンバーたちのもとに歩み寄り、一人ひとりと抱き合う姿が印象的だった。キジュンとデウォンは涙腺が崩壊。そんな2人をからかうメンバーたちだったが、突然スクリーンに「THE UNIT」での映像が流れた後、客席でファンが「THANKS(ハート)UNB」と書かれたスローガンを掲げるサプライズイベントを行い、「サランヘ~」と叫ぶ声があちこちから聞こえると、「うわ~、圧巻の光景。キレイな姿だけを見せようと思っていたのに。どうしよう」(チャン)、「メイク直したのに、もうダメになったよ」(ジュン)と次々と感動の涙をこぼすメンバーたち。今回は泣かないようにしようと約束して日本に来たそうだが、うれし涙が止まらない。

 そんな感動の瞬間をカメラに収めようと、メンバーたちは客席をバックに写真撮影。各自が今後の活動について話した後は、ハンソルが「皆さん、ドライブしましょうか」と曲フリをし、アンコールラストはコール&レスポンスをしながらFEELDOGが作曲した「Ride with me」。明るく楽しい雰囲気を作り、これをもって全ての曲を終えると、メンバーたちは「あ~、終わった」と充実した表情を浮かべた。

 ジュンが「すごく感謝しています。僕たちを作ってくれて、愛してくださって、本当にありがとうございます。『UNME』サランへ~」と叫ぶと、FEELDOGはメンバーたちに「本当にお疲れさま。1年間、一緒に泣いたり笑ったりしながらたくさんの経験をしました。これからは上手くいく道だけが待っているから、いつも元気で、何事もポジティブに考えて頑張ろう」と伝え、ファンには「僕たちに投票し、そばで応援しながら、僕たちが気後れしないように力になってくれた『UNME』、本当にありがとうございました」と心のこもった言葉で感謝した。

 そして最後に、メンバーたちは左右、中央でクンジョル(=韓国の最も丁寧なお辞儀)をした後、「LET‘S BEGIN 『UNB』。ありがとうございました。以上、『UNB』でした!」と満面の笑顔でステージを後にし、会場にはいつまでも「UNB」コールが鳴りやまなかった。9人のメンバーたちは、それぞれがまたさらなる飛躍に向け、次のステージへと向かう。


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