左から俳優キム・ナムホ、「TEENTOP」チョンジ
左から俳優キム・ナムホ、「TEENTOP」チョンジ
韓国で大絶賛のヒューマンコメディ・バディミュージカル「マイ・バケットリスト」が2月25日(土)~3月12日(日)、東京・お台場東京シーサイドフェスティバルホールBにて、待望の日本初上陸を果たす。

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 開幕前日となる2月24日(金)、同会場にて公開稽古と囲み会見が行われ、余命宣告を受けた少年ヘギ役を演じる「TEENTOP」のチョンジと、人生のどん底を彷徨っていた不良少年カング役のキム・ナムホが登壇した。

 本作は人生のどん底を彷徨っていた不良少年カングと余命宣告を受けた少年ヘギが偶然出会い、バケットリスト(死ぬまでに絶対にしたい100のこと)を実行する“プラシーボ・プロジェクト”を共に行いながら人生の意味に気づいていく過程を幻想的なナンバーにのせて描いた二人芝居。
公開稽古ではメインシーンを含む3場面が公開された。

 ヘギ役のチョンジは余命宣告を受けながらもいたずらっ子で感情が豊かなキャラクターが大きなチャレンジだったという。「BOYFRIEND」のドンヒョンとトリプルキャストとなるカング役のキム・ナムホは韓国公演ではオファーがあったもののスケジュールが合わず、「日本が大好きだから。これが“縁”かな」と日本公演が初参加となる。

 最初の場面から2曲目の「俺の人生中々なのに」を歌唱し、暗転。
続く場面はヘギのバケットリスト52番。スポーツカーを運転して爆走するシーン。軽快なテンポでミュージカルナンバー「RUN」を歌うと舞台には疾走感が漂い、臨場感たっぷり。チョンジの歌う「Som day」ではうれしいサプライズが。さらにヘギに「ゴミ」と言われ、絶望するカングが歌う「カングの歌」はキム・ナムホの歌声が会場に響き渡り、感動の波を起こす。

 次のカングがヘギの手紙を読む場面では「whynot」を歌うチョンジの声が会場を包み込み、最後のタイトル曲「マイ・バケットリスト」では二人の歌声が舞台のエンディングを彩り、ミュージカルの世界観をいち早く感じることができた。公開稽古は公演への期待感を一層高めるものとなった。

 チョンジとキム・ナムホは公開稽古終了後に舞台の熱気そのままに、囲み会見に登場した。
「みなさん、こんにちは。カング役のキム・ナムホと申します。風の強い日にお台場まで来てくださり、本当にありがとうございます」と報道陣を気遣う言葉とともに日本語であいさつするキム・ナムホ。チョンジが「僕はチョンジです」と日本語であいさつすると、まずはフォトセッションへ。カメラマンの声掛けに笑顔で様々なポーズで応じる二人。和やかな雰囲気で囲み会見がスタート。


<B>―それぞれ演じる役柄のご紹介をお願いします。</b>
チョンジ:僕が演じるヘギという役はカングと一緒にバケットリストを作っていく末期ガンの患者という役です。
キム・ナムホ(以下ナムホ):カングという不良少年の役で、“自分は捨てられた”という思いを強く持っている10代の男の子です。

<B>―公開稽古を終えた今のお気持ちは?</b>
チョンジ:とても緊張していたんですが、集中して観ていただけたので、演技でも大きな助けに、そして力をもらったように感じます。
ナムホ:昨日からのリハーサルで疲れている状態だったんですが、みなさんに来ていただいて逆に力を頂いたと感じております。いよいよ明日から公演が始まりますが、(公開稽古で)より大きな期待を持つことができました。

<B>―ミュージカル「マイ・バケットリスト」を演じてみて感じたこの作品の魅力とは?</b>
チャンジ:情緒がふんだんに込められていて、日本の方が観るのにとてもいい作品だと思います。
ナムホ:一番の魅力はかっこいい男の子2人が出てくるということです(笑)それから音楽がとてもよく、生きていくことの意味を見つけられないでいる人たちに「もう一度生きてみようかな」と思わせてくれる魅力があります。

<B>―お二人は初共演ですがお互いの印象をいかがでしたか?</b>
チョンジ:ナムホさんは最初に会ったときは「ちょっと怖い人かな?」という強いイメージがあったんですが(笑)
ナムホ:ハハハ(笑)
チョンジ:よく助けてくれる優しいお兄さんです。共演者が年上のお兄さんたちばかりでとてもよくしてくれて、今後2人劇にチャレンジしたいと感じました。
ナムホ:チョンジさんの場合は正反対で見た目は繊細でかわいいいイメージですが、カング役が似合うようなタフで男らしいイメージがあることに非常に驚きました。
チョンジ:そのとおりだと思います(笑)
ナムホ:支え合うのは相手役だけなので、お互いに仲良くなろうと努力したので、チョンジさんも心を開いてくれてついてきてくれました。楽しいです。

<B>―劇中の好きなミュージカルナンバーを教えてください。</b>
チョンジ:僕は「灯台守」という楽曲です。メロディもよくて、情緒的でとてもよいバラード曲で自分のアルバムを出すときには収録したい曲です。
ナムホ:とにかく、音楽がとてもいいです。その中でも「カングの歌」がとても好きです。信じていたヘギにさえ、「ゴミ」と言われてしまう、とても大きな挫折感を感じる楽曲ですが、この歌に魅力を感じるとともに、上手に歌うことができたら観客のみなさんにより大きな感動をお伝えすることができのではないかと思います。

<B>―ミュージカル「マイ・バケットリスト」で印象に残っているセリフは?</b>
チョンジ:いいセリフが本当に多い脚本ですが…。個人的にはステージ上で、観客の前で「罵り言葉」をいうのが初めての経験だったので。やはり、ファンの方に見せたことのない姿だと思います。

<B>―チョンジさんからみた、ナムホさん。ナムホさんから見たチョンジさん、お互いの良い点、おすすめのシーンの紹介をお願いします。</b>
チョンジ:ナムホさんの良い所は経歴もそうですが、普段はとても良い人なんですが、役に入ると一気に正反対のカングという役にマッチするところがすごいと思っています。
ぜひ、観ていただきたいシーンは「カングの歌」のシーンです。この歌を歌うときにカングの辛い感情を表現する姿をぜひ、しっかり見てほしいですね。
ナムホ:何よりもチョンジさんが可愛らしいということ。その可愛らしさは自分にはないものです。ヘギ役はチョンジさんにとても合っていて、稽古をしている時も女性スタッフが笑顔になるので、そんな様子をみながら、“羨ましいな”と思いました(笑)
明日からの公演をみなさんがチョンジさんだけを見るのではないかと心配しています(笑)
それからチョンジさんの歌がとても甘いトーンがあって、聴いている人たちを切なくさせます。

<B>―いよいよ開幕を迎えますが、それぞれの注目ポイントを教えてください。</b>
チョンジ:ヘギは末期がんにかかっているんですが、それでも強くあろうとするところにとても力を注いでいます。そんな姿を見ていただけたらいいなと思っています。
ナムホ:辛くて切ないカングの悩みを演じられるように努力しています。
外から見た感じではタフで強そうなカングですが内面は「父母に捨てられた」とか「自殺未遂をした」とか、とても大きな痛みを抱えているので、その痛みを考えながらどれだけ痛みを大きくわかりやすく表現できるかにチャレンジしていきたいと思います。

<B>―チョンジさん、ナムホさんはバケットリストを作りましたか?叶ったリストはありますか</b>
チョンジ:「結婚してみる」、「世界旅行」です。「世界旅行」は「TEENTOP」の活動の中でいろいろな国に行ったので叶ったかなと思います。
ナムホ:「日本でアルバムを出す」、「母と海外旅行をする」、「日本語で公演に出演する」ですね。この間でイタリアに行ったので「母と海外旅行をする」は叶いましたね。

<B>―最後にメッセージをお願いします。</b>
キム・ナムホ:まずは惜しいですね。公演期間が短いので。メッセージ性が込められた作品で一度は観に来て欲しいです。私たちが大きな力を注ぐ公演ですので、大きな力をもらっていただけたらと思います。
チョンジ:チョンジの新しい姿をお見せすることができると思います。一生懸命準備したので、遊びに来ていただいて、ぜひ、元気になって帰っていただきたいと思います。


 セリフを覚えについて、「もともと記憶するのが早いです」というチョンジに「僕も、もともと記憶するのがすごく、早いです(笑)」とユーモアを交えて話すキム・ナムホ。息ぴったりのチョンジとキム・ナムホに加え、カング役の「BOYFRIEND」ドンヒョン、チュ・ミンジン、ヘギ役のパク・シファンとそれぞれの色で描かれる「マイ・バケットリスト」。思わず聴き入ってしまうミュージカルナンバー、舞台から伝わる「感動」と「勇気」はぜひ、劇場で!


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