少女時代
少女時代
少女時代>は先月に日本でリリースした2ndシングル『Gee』で、韓国の女性グループとして初めてオリコンデイリーランキングの1位に輝き、週間ランキングでも2位に。日本で海外女性グループとしては30年ぶりの最高成績を記録した。同時期に韓国国内で発表した3作目のミニアルバム『Hoot』も、すぐに音楽チャートの1位を占めた。そんな日韓両国で活躍する<少女時代>に話を聞いた。

少女時代 の最新ニュースまとめ

■韓国代表だという自負心を感じます=メンバーたちは多少疲れたようすだった。「昨日、練習をしていたため寝るのが遅かった。1時間だけ練習しようとしたら、没頭してしまって遅くまでかかってしまった」と話す。日本での活動後、国内のステージに復帰したが、ファンたちが誇らしくわたしたちを見てくれることに、やっと実感が沸いてきたという。

そしてメンバーたちも日本での想像をこえる反応を感じていた。「日本で繁華街に行ったら、ある人の携帯から『Gee』が流れてきた。また、フランス人からも“少女時代?”と声をかけられるほど。また、女性のファンが多く、わたしたちの容姿にも興味を持ってくれている」(テヨン)「日本の女子高生が、顔を隠していたわたしに気づかずに、わたしの目の前で“少女時代のポーズ”と言いながら写真を撮っていた」(ティファニー)

<少女時代>は、BoAや<東方神起>が日本で実施した現地化戦略をしていない。韓国でのヒット曲をかかげ、“韓国の少女時代”として進出。<東方神起>が頂点に立つのに5年かかったものを、彼女たちはわずか2か月で成し遂げた。ダンスに歌、容姿など完成度の面でも連日賞賛を浴びた。メンバーたちは「わたしたちの前にその道を築いてくれた先輩たちのおかげ。<少女時代>だからではなく、K-POPがアジアで人気があがっているために可能だったこと」と謙虚な姿勢を見せ、「実は、わたしたちも2007年にデビューした際は、実力がなかった」と笑った。

「<少女時代>は日本の音楽市場に合わせるのではなく、わたしたちの色をそのまま持って行った。最初は文化の違いによるギャップを心配したが、それがかえって新鮮だったのかもしれない。日本では“歌唱、ダンス、美脚”がわたしたちの魅力だと言われているが、なんの意図もなかった。また、日本語で話すことに緊張するよりは、わたしたちの言葉で自然に話すほうがいいと、日本語もあまり使わなかった」(スヨン)

そこで、「<少女時代>の色とは何か」という質問を投げかけると、言葉では表現が難しいと困った表情を浮かべた。スヨンは「躍動的な振り付けと表情から出るエネルギーかな。ステージに立つときは、観客が目を離すことがないようにしたい。“いつ終わるんだ”という思いはさせたくないし、横の人と話したくなるようなステージは作りたくない」と話した。

さまざまな努力の結果、<少女時代>に向けられる視線はすでに国境をこえた。
テヨンは「海外での活動範囲が広がると視線も多くなる。行動ひとつひとつが話題になり兼ねない状況であるため、言動には神経を使う。特に海外活動においては、<少女時代>と韓国のイメージを守りたい。韓国人という自負心、韓国歌手・ガールズグループを代表しているという思いで活動する」と述べた。

メンバーたちは海外で見聞きし接する環境が、成長の滋養分になると語る。
「<少女時代>がデビューしたばかりの頃、日本で<モーニング娘。>の公演を見た。“わたしはこのステージで狂うんだ”と言わんばかりに、表情、パフォーマンス、すべてを“吐き出す”というイメージを持った。どのメンバーをカメラが捕らえても、表情が生きていた。多くのことを学んだ」(スヨン、ジェシカ)

「日本の音楽番組に出演したが、国内とシステムが少し異なるようだ。リハーサルのときは、互いの体がぶつかり合っていたカメラ監督さんたちが、本番では5兄弟のように完ぺきに撮影していた。また、生放送でも、歌手ごとに異なるセットを素早く動かす姿が新鮮だった」(ユナ、サニー)

■アイドル批判も滋養分になる=日本国内で「韓国のガールズグループ・ブーム」の主役として注目をされているが、韓国国内でも<少女時代>の存在は大きい。ニューミニアルバムの初回予約量が15万枚をこえ、タイトル曲『Hoot』は公開直後、各音楽サイトで1位となった。

ユリは「音楽とイメージはいつも新しいスタイルを追及している。メンバーが9人であるため、多様な姿を見せることができる」と話した。

アルバムで目に止まるのは、<少女時代>が初のR&Bに挑戦した『Mistake』の歌詞をユリが担当した点だ。「歌手を夢見ていたとき、アルバムには声だけでなく自分の考えも込めたいと思っていた。そのチャンスが来たということ。4日間考え抜いて書いた。普段から、本や映画で良いせりふやフレーズを見たらノートに記しておくのだが、それを参考にした」(ユリ)

また、チィファニーとテヨンが「メンバーのほとんどが作詞や作曲にも関心がある。作曲のためにコンピューターの音楽プログラムを勉強している」と伝えた。また、バンド音楽に興味を示すメンバーもいた。「バンド音楽をしてみたい。何度か音楽番組でバンド演奏のもと歌を披露したことがあったが、とてもよかった。歌と演奏が合ったときが楽しい。アイドルグループがバンドとして公演するのも新鮮なので、いつか挑戦したい」(スヨン、サニー、ティファニー)

このように音楽的に深く追及しても、アイドルグループは一方的な批判に直面する。歌のパートを分ければ「5秒歌手」、ダンスと容姿だけが目立つと「ビジュアル歌手」と評価を受けてしまう。「芸能人という職業は、批判から逃れられない。“アイドル”という修飾語がさらにそれを強くする場合がある。このような批判には気分を害することがあるが、練習をもっとしようという滋養分になる」

メンバーで“先生”のように鋭くステージをモニタリングするのはスヨン。「インターネットに“スヨンの法則”という写真があがったこともある。ステージで他メンバーの間違いに気づき、酷い表情を浮かべている多くの写真だ」(スヨン)

「写真の中で、スヨンの横や前には、わたしが必ずいる。実際にスヨンから“今日のダンスはよかった”と褒められると嬉しい。涙まで出るほど。スヨンはパフォーマンスの指摘だけでなく、メンバーが風邪を引いたときなどには薬を買ってきてくれる」(ジェシカ)

忙しいスケジュールに追われるメンバーは互いに健康に気を使っているのだ。秋になると恋愛もしたいと思うようになる。と同時に、休む時間もほしい。スヨンとユリは「わたしたちは皆一緒にいるため、友人と呼べる人がいない。9人、毎日メンバーを変えて遊んでも退屈ではないし」と笑った。

事務所の後輩たちからは、美しいメンバーたちが自然と大人っぽく成長していく姿が良いと言われるそうだ。最近、台湾公演も成功させた彼女たちは、目標も少しずつ、広い世界へと移っていく。サニーとジェシカは「多くの国で公演したい。加えて、わたしたちが世界の市場に進出するのもいいが、その市場が<少女時代>についてくるような、そんな環境を作っていきたいという、巨大な目標もある」と話した。

最後に末っ子のソヒョンが「番組<私たち結婚しました>で、わたしのニックネームは“さつまいも”だ。海外のファンがハングルで“コグマ(さつまいも)”と書かれたプラカードを持って応援してくれる。<少女時代>を通し、韓国を全世界に広めていきたい」と語った。

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