ムーディーズ、韓国信用格付け「Aa2、安定的」据え置き(画像提供:wowkorea)
ムーディーズ、韓国信用格付け「Aa2、安定的」据え置き(画像提供:wowkorea)
国際格付け会社ムーディーズ(Moody’s)は19日、韓国の国家信用格付けを「Aa2」に据え置き、格付け見通しもこれまでと同様に「安定的」と評価した。

 Aa2はムーディーズの評価でAaa、Aa1に次いで3番目に高い格付けだ。

 ムーディーズはこの日の報告書で、韓国の国家信用格付けをこのように評価した背景として、「政策の高い効率性と高度な多様性、競争力を備えた経済」をあげた。

 さらに、良好な対外健全性と、財政健全化に対する強い意志なども反映したと説明した。

 今年の韓国の経済成長率見通しは1.5%と提示した。 これは、3月にムーディーズが提示した見通し1.6%よりも、わずかに下方修正されたものだ。

 ムーディーズは「今年の韓国経済が半導体景気の鈍化や通貨緊縮、不動産市場の調整などで成長が多少鈍化するだろう」としながらも、「下半期以降、半導体の景気が回復し反騰する可能性がある」と述べた。

 ムーディーズは家計や企業の負債が消費・投資心理に負担要因だと見ている。しかし、住宅担保融資比率(LTV)や総負債返済比率(DTI)など、不動産・家計融資に対する健全性を保つ規制などでリスクが緩和されたと評価した。

 最近、グローバル銀行業界のシステム危機と関連して、「韓国の銀行業界が、現在リスクに直接的にさらされている程度は低い」としながらも、「韓国は輸出が経済の基盤であるだけに、世界金融市場で変動性が拡大すれば影響を受けかねない」と評価した。

 ムーディーズは今後、韓国の信用格付けが上方修正される要因として、国内総生産(GDP)の成長率を高められる構造改革、高齢化克服のための政策、地政学的リスクの減少などをあげた。

 一方、今後韓国の信用格付けを引き下げる要因としては、韓国の経済成長に悪影響を及ぼしかねない朝鮮半島での軍事的緊張の高まりをあげた。
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