台湾の蔡英文(さいえいぶん)総統が米国を訪問したことに反発した中国人民解放軍による台湾を狙った武力示威が続いている。

1日、台湾の日刊紙“自由時報”や英字紙“台湾ニュース”などは、台湾国防部(省)の発表を引用し「前日午前6時からこの日の午前6時まで、台湾周辺空域および海域で、中国人民解放軍所属の軍用機18機と軍艦4隻をそれぞれ捉えた」と報道した。

台湾国防部によると、台湾周辺で探知された中国人民解放軍の軍用機18機のうち10機は、台湾海峡の中間線を越えた後、中国側へと戻っていった。

台湾軍はただちに戦闘機を出撃させ、警告放送をすると同時に、機体の追跡のための防空ミサイルシステムを稼動させた。また、該当海域に自国の艦艇を派遣し、中国人民解放軍所属の艦艇の動きをモニタリングした。

蔡総統は9泊10日間の日程で米ニューヨークを経由し、中米グアテマラとベリーズに訪問するため、米現地時間で去る29日午後、経由地であるニューヨークに到着した。蔡総統は去る30日(現地時間)、保守性向のシンクタンク“ハドソン研究所”主催のイベントで、先のような中国の武力示威について「中国は故意に緊張を高めている」とし「しかし台湾は常に慎重に対応している」と語った。

蔡総統は1日にグアテマラ、3日にベリーズをそれぞれ訪問した後、台湾に帰国する途中の5日、経由地の米ロサンゼルスを訪問する予定である。そこで「米国の権力序列3位であるケビン・マッカーシー下院議長と面談するだろう」というメディア報道が伝えられている。

「蔡総統がマッカーシー下院議長と面談する場合、中国は強く反発する可能性が高い」というのが、専門家たちの観測である。

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