HYBEの買収中断で…SMの株はどこへ?(画像提供:wowkorea)
HYBEの買収中断で…SMの株はどこへ?(画像提供:wowkorea)
SMエンターテインメント(以下、SM)経営権の買収をめぐってマネーゲームを繰り広げていたカカオとHYBEが電撃合意に達し、SM株の価値に関心が集まる。カカオ側が来る26日まで公開買収を予定通り進行するだけに公開買取価である15万ウォン(約1万5330円)が支持線の役割を果たし株価変動性は大きくはないという見通しが出ている。

HYBEは12日、SMの買収手続きを中止すると明らかにした。カカオ・カカオエンターテイメントとの競争構図で、株式市場まで過熱の様相を示していると判断したためだ。

会社側は「HYBEの株主価値にも否定的な影響を及ぼしうるという点を総合的に考慮して決定を下した」と買収手続き中止の背景を説明した。株価が急騰した現状では、SM買収のために提示すべき価格が適正範囲を超えたと見たのだ。

カカオもこの日、立場表名文を通じてSMの自律・独立的運営を保障すると約束した。SMのグローバル知的財産権(IP)と制作システム、カカオとカカオエンターテイメントのIT技術とIPバリューチェーンのビジネス力量に基づいて、ITとIPの結合を通じた新たな相乗効果を生み出すという目標を生み出す計画だと明らかにした。

カカオはHYBEとの協議により予定どおり今月26日まで公開買取を進め、SMの持分を35%まで確保する計画だ。カカオとカカオエンタが半分ずつ買収する。公開買収に成功すればカカオは20.78%、カカオエンターテインメントは19.13%まで拡大し、最終持分は39.91%に増える。

HYBEのSM買収中止で過熱したSM株価は調整を受ける可能性が大きい。ただ、1株当たり15万ウォンの公開買取が続いているだけに、SM株価は今月末までには15万ウォン前後を動くと見込まれる。株価が大幅に落ちても株式を買って公開買取への買収税が流れ込み株価を支持するという説明だ。

今月10日、SMは前取引日より7,100ウォン(4.58%)下げた14万7,800ウォン(約1万5100円)で取引を終えた。年初の7万ウォン(約7150円)台だった株価は10日まで92.70%急騰した。最近2取引日は連続下落傾向を見せ、カカオの公開買取価格以下で締め切った。

金融投資業界の関係者は「テーマ主義の場合、問題が消滅すれば株価が急落するが、SMの公開買取価格が一種の支持線の役割を果たし、株価変動が大きくはないだろう」と見通した。

ただ、公開買取後、株価は不透明に陥るという見通しが支配的だ。証券価格では、過去の韓進KALが経営権紛争問題の消滅以後、大きな幅の調整を受けた点に注目した。韓進KALは3万ウォン(約3000円)台だった株価が経営権紛争を経て11万ウォン(約1万1250円)まで上昇したが、現在4万ウォン(約4000円)台で取引されている。

一方、HYBEはイ・スマンSM元総括プロデューサーから買い取った持分14.8%に対して「具体的に決定したことはない」と話した。 業界では、カカオがHYBE持分を買収するか、HYBEがSMの2大株主として残った後、カカオエンタへの合併及び上場過程で持分を処理するシナリオを予想している。
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