観世音菩薩坐像(資料写真)=(聯合ニュース)
観世音菩薩坐像(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国最大の仏教宗派「大韓仏教曹渓宗」は3日、日本の長崎県対馬市の観音寺から盗まれ韓国に持ち込まれた「観世音菩薩坐像」の所有権を巡る訴訟の控訴審判決を批判した。所有権を主張する韓国の浮石寺(忠清南道瑞山市)は像を保管している韓国政府に引き渡しを求めているが、大田高裁は1日の控訴審判決で、浮石寺の所有権を認めた一審判決を取り消した。

 曹渓宗はこの日、控訴審判決に深い遺憾の意を表明した。曹渓宗は「仏像の所有者は瑞山の浮石寺で、朝鮮王朝時代初期に倭寇(わこう)によって略奪され日本に渡った事実は十分に検証済み」と指摘。高裁の判決に「2000年の韓国仏教の歴史性と曹渓宗の正統性を無視した」と反発し、観音寺の取得時効成立を認定したことも「略奪文化財に免罪符を与える」と批判した。




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