韓国の人口が減少を続けると…2050~2060年のGDP成長率は年平均「1%未満」(画像提供:wowkorea)
韓国の人口が減少を続けると…2050~2060年のGDP成長率は年平均「1%未満」(画像提供:wowkorea)
韓国で低出産・高齢化の流れが続くと、30年後の国内総生産(GDP)成長率は年平均1%未満に低下すると分析された。資本投資や技術革新などで不足した労働力を代替できなければ、韓国経済が長期的な低成長の沼に陥る可能性があるとの指摘だ。

イ・ジョン の最新ニュースまとめ

3日韓国経済学会によると、学会長のイ・ジョンファ高麗大学経済学科教授はきのう開かれた共同学術大会で発表した「人口が減少する成長モデルと韓国経済への適用」という論文でこのように明らかにした。

イ教授が統計庁の将来人口推計を仮定し成長モデルをシミュレーションした結果、2050~2060年の年平均GDP成長率は0.9%、1人当たりの成長率は2.3%と推定された。昨年の成長率が2.6%を記録したことを考慮すると、半分以下の水準だ。人口減少が経済成長に与える衝撃がそれだけ大きいという意味だ。韓国が2000年代に入り0%の成長率を記録したのは、金融危機直後の2009年(0.8%)と新型コロナウイルス・パンデミック初期の2020年(マイナス0.7%)だけだ。

ただ、イ教授は技術の進歩と労働力の質的向上、物的資本投資率を高く維持し、不足した労働力を代替することができれば、持続的な経済発展は可能だと指摘した。技術進歩率と人的資本の増加率を現在の水準で維持する場合、2050~2060年の年平均成長率は1.5%、1人当たりの成長率は2.9%になる。一方、物的資本投資率と技術進歩率などが漸進的に低下する場合、2050~2060年の成長率は0.2%、1人当たり1.5%に下がる。

イ教授は、「低出産・高齢化はさまざまな経済・社会問題をもたらすため対策を立てるべき」とし、「労働力の量的拡大は成長潜在力を高め、国力を高めるため重要だが、それ以上に人的資本の拡充、技術革新、物的資本の蓄積に力を注ぐべき」と主張した。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 85