<WK寄稿>「割る」と「混ぜる」でみる日韓-2

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2022/12/06 20:07配信
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何事にもきちんと割って分けないと気の済まない日本人と大まかで混ぜたがる韓国人の気質はお酒にも出ています。

 日本ではウイスキーと水で割る事を“水割り”と言い、韓国ではウイスキーとビールを割る事を“爆弾酒”と言い、作る時“マルダ/混ぜる”と表現します。日本ではせいぜい水で割るぐらいですが韓国は多様な飲み方をします。

 1960年代ごろは真っ白な焼酎(25~30度)に真っ青な液状の胃薬を混ぜて飲んだりしてました。また百歳酒(人参など漢方薬入りのお酒)に焼酎(当時20度)を混ぜて「50歳酒」として流行ったのもつい最近の話です。

 現在でもビールに焼酎を混ぜるのは当たり前で、ビールにサイダーを混ぜて飲むのも若者の間ではやっています。この様に韓国では酒に他の酒や飲料水を混ぜることはあっても、水で割る事はありません。

 ここで新聞に載っていたゴシップひとつ

 何年か前、最高級ウィスキー「バレンタイン30年」が韓国で爆発的に消費されたので、バレンタイン社の会長がお礼がてらソウルを訪れ、夜の宴席を設けましたが、宴もたけなわで事は起こりました。韓国の有力者があのバレンタイン30年とビールを混ぜ“爆弾酒”を造り場を盛り上げたのでした。

 しかしそれを見ていたバレンタイン社の会長は“30年も手塩にかけて作った高級ウイスキーにビールごときを混ぜて飲むとは何事か”と怒って席を立ったそうです。

 このように“混ぜる”ことに違和感がない韓国人!

 前回の原稿を読んだ日本の友人からメールが入りました。彼曰く「日本人と違って韓国人はカレーライスを食べる前にご飯とカレーを全て混ぜてから食べ始めるし、一つの氷小豆を何人かで抵抗なくスプーンで突っついてるのに驚いた」と経験談を送ってくれました。勿論、全部が全部そうではありませんが混ぜることに抵抗はありません。

 また日韓の料理を代表する「懐石」と「韓定食」を比べてみても一目瞭然です。精魂込めた料理を一品ずつこだわりを持って出す懐石。牛肉と魚アワビなど海産物やその他の料理を豪勢に織り混ぜ所狭しと大きなテーブルに、ドカンと同時に出す韓定食との違いからもお国柄がみてとれます。 

 何も飲食だけではありません。

 前にも書きましたが商品などの値段も日本は本体価格と消費税を別々(割って)に表わしますが、韓国は一括(混ぜて)で表記します。電車や地下鉄などの交通機関の料金も日本では区間ごとに細分かしますが韓国は大まかです。

 テレビのドラマを見てると番組中にレストラン、ハンバーガー店、健康食品、化粧品などの間接広告がやたらと混ざってるのも韓国ならわの事です。多分日本の皆さんが見たらごちゃごちゃしてると言うに違いありません。

 逆に今度は韓国ドラマ(時代劇でなく現代物)を見る時、どんな場面で何の広告が混ざっているのか探してみては如何でしょうか。

 人間関係においてもすぐ家族のように混ざりたがります。すぐ食堂のおばさん(赤の他人)を“イモ(母親の姉妹)”と、職場でも年の差で“オッパ(兄さん)”や”オンニ(姉さん)”と呼んだりして親密度を濃くします。あたかも家族のように心許す温かみのある関係が成立し無理も聞いてくれますが、一度誤解や行き違いが生じこじれるとその愛情は憎悪に代わり激しくののしり合います。

※権鎔大(ゴン・ヨンデ)韓日気質比較研究会代表の寄稿。ソウル大学史学科卒業、同新聞大学院修了。大韓航空訓練センター勤務。アシアナ航空の日本責任者・中国責任者として勤務。「あなたは本当に『韓国』を知っている?」の著者。

最終更新:2022/12/12  8:17


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