「BTSメンバーの帽子1000万ウォンで売る」 自称外交部職員、適用容疑は?=韓国(画像提供:wowkorea)
「BTSメンバーの帽子1000万ウォンで売る」 自称外交部職員、適用容疑は?=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国外交部(外務省に相当)職員を名乗る人物が、韓国人気グループ「BTS(防弾少年団)」ジョングク(JUNG KOOK)のものと推定される帽子を、中古取引サイトで高価に販売しようとした事件に対し、警察が捜査を開始した。

25日、ソウル市ソチョ(瑞草)警察署はある中古取引サイトで「『BTS』ジョングクが着用していた帽子を販売する」という文を載せた販売者A氏に対し、立件前調査中だと明らかにした。

A氏は10月17日、中古取引サイトに、外交部「公務職員証」の証拠写真を載せ、自らを外交部職員と紹介し、「BTS」ジョングクが直接着用した帽子を販売するとした。

彼は販売内容に「『BTS』が外交官パスポートを作るためパスポート課に極秘訪問した際、待機場所に置いていった」とし「紛失物届出後6か月間、電話や訪問などによる問い合わせがなく、拾得者が所有権を獲得した」と主張した。

続いて「ジョングクが直接使用した帽子で、かなり使用感がある状態だ。お金では手に入らないものだ。世界的に有名な歌手であるため、所蔵価値はさらに上がると予想される」とし、1000万ウォン(約103万円)の販売金額を提示した。

しかし、外交部と警察によると、A氏の主張とは異なり、該当帽子に対する遺失物届出内訳はなかったことが確認された。結局A氏は販売文を削除し、10月18日キョンギド(京畿道)ヨンイン(竜仁)の派出所に出頭し帽子を提出した。

その後、事件はA氏の職場を管轄するソウル瑞草警察署に移った。現在、警察は該当帽子がジョングクのものであるのが正しければ、A氏に占有離脱物横領容疑を適用する方針だと伝えられた。また、A氏が遺失物を管理する職員だった場合、業務上横領の疑いが、追加で適用される可能性もある。

占有離脱物横領は1年以下懲役または300万ウォン(約31万円)以下の罰金に処することになる。業務上横領は、10年以下の懲役または3000万ウォン(約310万円)以下の罰金で処罰される重犯罪に該当する。

警察関係者は「ジョングクがなくした帽子なのか、所属会社側に確認を要請した」とし「事実関係の確認により、適用容疑が変わる可能性がある」と述べた。

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