新大久保のコリアンタウン(資料写真)=(聯合ニュース)
新大久保のコリアンタウン(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】日本で韓流人気が再燃しており、東京都新宿区・新大久保のコリアンタウンの店舗数は最新の調査で634店と、2013年(628店)を上回り過去最多を記録した。同地で飲食店やショップなどを営む韓国系事業主でつくる新宿韓国商人連合会が12日、実態調査の結果を明らかにした。

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 店舗数は5年前(396店)の1.6倍に急増した。経営者の間では「新型コロナウイルスの感染拡大にもかかわらず、韓流ブームが最高潮に達している」との声も上がる。

 近ごろは24時間営業の韓国式屋台「ポジャンマチャ(ポチャ)」とスイーツカフェの人気が高いことが分かった。美容・スキンケアショップと韓国コスメショップの集客力が増しているほか、韓国の人気チェーン店の出店も目に付く。韓国グルメを目当てに訪れる観光客も多い。

 コリアンタウン最寄りのJR新大久保駅の利用者数は1日10万人を上回っている。都営地下鉄と東京メトロの東新宿駅利用者も合わせると、コリアンタウンの年間訪問者数は900万人を超えると推定されるという。

 韓流ブームは02年のサッカーワールドカップ韓日共催と日本で03年に放送された韓国ドラマ「冬のソナタ」で火が付いた。少女時代やKARA(カラ)、その次はBTS(防弾少年団)やTWICE(トゥワイス)などのアイドルグループがブームをけん引した。

 だが、在日コリアンに対するヘイトスピーチ(差別扇動表現)が激しくなるとコリアンタウンの訪問者は半分以下に激減。廃業する店が相次ぐなど大きな打撃を受けた。

 現在は20年に日本で放送された韓国ドラマ「愛の不時着」など、動画配信サービスを中心とした韓国ドラマ・映画人気による第4次韓流ブームが続いている。コリアンタウンも再び活気を取り戻した。

 新宿韓国商人連合会の関係者は、新型コロナ禍で韓国旅行に行けなくなった韓流ファンが韓国ムードを味わうためにコリアンタウンに集まるようになったと説明。韓国で流行している店の開業ラッシュにより、さらににぎわいが増しているとした。


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