中国・上海の洋山港=(聯合ニュース)
中国・上海の洋山港=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国が中国と国交を正常化してからの30年で韓国の対中輸出額は162倍に急増し、ここ20年間は韓国の貿易相手国1位を維持していることが23日、韓国貿易協会のまとめで分かった。韓中は24日、国交正常化30周年を迎える。

 2021年の韓国の中国向け輸出額は1629億1300万ドル(約22兆4000億円)で、国交正常化前年だった1991年の10億300万ドルに比べ162.4倍となった。同じ期間に韓国全体の輸出額は718億8000万ドルから6444億ドルと9.0倍に拡大したが、対中輸出はこれと比較にならないほどの伸びを見せた。

 昨年、米国への輸出額は959億200万ドルで30年前の5.2倍、日本への輸出額は300億6200万ドルで2.4倍にとどまっている。

 国・地域別の輸出額でも中国は一気に順位を上げた。1991年には米国が中国の18.5倍に当たる最大の貿易相手国で、日本、香港、ドイツ、シンガポールと続き、中国は15位だった。韓中が国交正常化した92年に中国は6位に上がると、93年に4位、96年に3位、2001年には日本を抜いて2位に浮上。03年に米国も抜いて1位に立ち、その後20年間1位を守っている。

 輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支をみると、1992年に韓国は中国に対し10億7100万ドルの赤字だったが、翌年黒字に転換し、30年にわたり黒字を維持している。

 今年も1~7月の累計で35億7000万ドルの黒字となっている。ただ5月以降は赤字が続いており、8月も赤字が予想される。4か月連続赤字なら1992年7~10月以来30年ぶり。通年も赤字を記録した場合、同じく30年ぶりにマイナスに転じることになる。中国が新型コロナウイルス感染防止策として4~5月に上海や北京など主要都市を全面的または部分的に封鎖した影響が大きい。

 一方、中国にとって韓国は4番目に大きい輸出先だ。韓国貿易協会が中国税関総署の資料を基に分析したところ、2021年に韓国への輸出額は1505億2400万ドルで、中国全体の輸出額の4.5%を占めた。米国への輸出が5764億3500万ドルで最も大きく、香港(3516億4000万ドル)、日本(1657億7200万ドル)、韓国、ベトナム(1379億2400万ドル)の順だった。


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