食料品・非酒類飲料の物価指数上昇率を示すグラフ(単位%、前年同月比)(画像提供:wowkorea)
食料品・非酒類飲料の物価指数上昇率を示すグラフ(単位%、前年同月比)(画像提供:wowkorea)
食卓に上る食料品の価格が高騰し、低所得者層の家計がさらに厳しくなったことが分かった。

統計庁の国家統計ポータル(KOSIS)によると31日、所得下位20%世帯が第1四半期に食料品と非酒類飲料に支出した月平均金額は25万2000ウォン(約2万5700円)で、1年前に比べ3.7%増加した。これは同じ期間の消費支出増加率(3.2%)を上回る数値だ。

全世帯平均と比べると、低所得者層の食料品や非酒類飲料の支出増加が目立つ。第1四半期の全世帯の食料品および非酒類飲料の支出増加率は0.9%で、低所得者層の約4分の1にあたる。世帯所得別にみると、所得下位20~40%世帯が前年と同じ水準の支出にとどまり、60~80%世帯は-0.3%、所得上位20%世帯は2.1%の支出増加率を示した。

食料品と非酒類飲料は代表的な必須支出項目で、物価が上昇しても消費を減らすのに限界がある。特に低所得層の場合、中間層に比べて食料品や非酒類飲料に比べて使う絶対的な金額は少なくても、消費支出全体に占める割合は21.7%と最も高い。食料品の価格が上がれば上がるほど、低所得層の家計が大きな打撃を受けるのはこのためだ。

問題は食料品価格の上昇傾向がさらに増しているという点だ。食料品および非酒類飲料の物価指数は1月に5.5%、2月に3.6%、3月に3.3%上昇傾向を示しており、4月に4.6%、5月に6.0%、6月に6.5%へと上昇幅を拡大している。猛暑による農産物の作況不振と休暇シーズンの需要増の上にチュソク(秋夕/旧暦の8月15日)需要まで重なり、急激な物価上昇の勢いが続く可能性が高い。

韓国政府は8月中に秋夕に向けた民間生活安定対策を打ち出す予定だ。企画財政部のパン・ギソン第1次官は「秋夕シーズンの需要増にともなう物価不安定要因もあるため、物価安定のための施策を一層拡大する」と述べ、「備蓄の放出など農畜水産物供給の拡大と、割引イベントをはじめとする秋夕に向けた民間生活安定対策を8月中に準備し発表する」と述べた。
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