金福祉相候補「不動産投資疑惑、利益が目的ではない」...茨の道が予想される国会の人事聴聞会=韓国(画像提供:wowkorea)
金福祉相候補「不動産投資疑惑、利益が目的ではない」...茨の道が予想される国会の人事聴聞会=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国の保健福祉相候補に指名されたキム・スンヒ(金承禧)前国会議員が、自分と子ども名義の不動産で、数億ウォン(数千万円)台の売買差益を取得したという疑惑について、経済的な利益を目的とした売買ではなかったと釈明した。

 28日、韓国メディア「ニュース1」によると、金候補者は同日午後に書面で「1世帯2住宅を解消するための売買であって、経済的な利益を目的にしたものではなかった」と明らかにした。

 金候補者は過去に食薬処の次長として在職していた2012年、韓国中部のセジョン(世宗)市内にあるマンションの分譲を受けている。その後、2017年にこのマンションを4億2400万ウォン(4300万円)で売却して、約2億ウォン(約2000万円)ほどの差益を得たという。

 また、29日のソウル新聞によると、金候補者は過去に「文大統領に認知症の症状が見られる」と発言した事実が、福祉相の指名で再び話題となり物議を醸している。

 金候補者は2019年10月の国政監査で、文元大統領の記憶力を認知症にたとえて発言し、国会の倫理委員会に提訴されている。金候補者は文元大統領の記憶力を取り上げ、「認知症と物忘れは医学的に見れば違うというが、物忘れが認知症の初期症状として現れる可能性がある」と述べた。

 同党のコ・ミンジョン議員は、この発言について「大統領室で知らなかったはずがない。当時も該当の発言で物議を醸した」と指摘した。

 続けて「(金候補者は)食薬処に在職当時、毒性が確認された偽のペクスオ(白首烏)に対しても、人体に危害がないと判断すると無責任に発言して、能力がないと烙印(らくいん)を押された方だ。どうしてこのような方を福祉省のトップに座らせようと思ったのか、理解できない」と批判した。

 同党は金候補者を「数少ない暴言政治家として知られる人物だ」として指名撤回を要求しており、国会の人事検証も茨の道が予想される。
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