就任2日目で“外交戦”を繰り広げる韓国新大統領…日韓関係改善の糸口を見つけられるのか=韓国報道(画像提供:wowkorea)
就任2日目で“外交戦”を繰り広げる韓国新大統領…日韓関係改善の糸口を見つけられるのか=韓国報道(画像提供:wowkorea)
韓国のユン・ソギョル(尹錫悦)新大統領が就任後、相次ぐ“外交戦”に集中した中、これまで冷え切っていた日韓関係が改善の糸口を見つけることができるのか注目される。尹大統領が新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)の余波で中断されていた金浦―羽田空港間の航空便の運航を今月中に再開するという立場を明らかにしたためだ。

 尹大統領はこの日、ヨンサン(龍山)区の大統領執務室で開かれた日本議員団との接見で「日韓両国は最も近い隣人であり、自由民主的な価値と市場経済を共有する重要な協力パートナーだ」とし、「停滞した日韓を早期に復元し、改善することが両国の共同利益に合致する」と話した。

 そして、「新型コロナウイルス感染症によって両国国民の相互交流が大きく萎縮したが、5月内に金浦―羽田ラインを復元させるために新政府は金浦に防疫施設を構築し、日本への出国者を全員検査して出国させることができるような措置を取る」と約束した。金浦―羽田ラインは2020年3月から中断されていた。

 尹大統領は「日本側では(韓国人入国者が)直ちに日本で活動できるように免除してくれれば、金浦―羽田ラインの復元によって両国国民の交流が活発になることを期待している」と付け加えた。これは、日本を訪問する韓国人が3日間の隔離規定によって短期訪問に困難を伴う点を指摘したものと見られる。

 尹大統領は前日にも日米中の祝賀特使団に接見するなど、就任序盤から外交行動に重きを置いている。尹統領はこの日午前、大統領執務室5階にある接見室でインドネシアのメガワティ・スカルノプトゥリ元大統領、中央アフリカ共和国のトゥアデラ大統領、カナダのジョージ・フュレー上院議長と順に会談し、両国の協力増進案について話し合った。

 続いて、サウジアラビアのヤセル・ルマイヤン国富ファンド総裁兼サウジアラムコ会長をはじめとするサウジアラビア使節団とも会合を行った。午後にはカタール、ナイジェリア、エクアドルなど他の国の特使らに会い、国家間の友好関係を固めたりもした。尹大統領が2日間で会った外交使節や首脳との会談などの外賓接見は13回にも及ぶ。

 尹大統領は近いうちに国際的な新型コロナ共同対応のための主要国首脳会議を通して国際舞台への“デビュー戦”も行う予定だ。尹大統領は12日に開かれる「グローバル新型コロナウイルス感染症首脳会議」に出席する方針だ。米国は今年の主要7カ国(G7)の議長国であるドイツと主要20カ国(G20)の議長国であるインドネシア、アフリカ連合(AU)議長国であるセネガル、カリブ共同体(CARICOM/カリコム)の議長国であるベリーズとともにテレビ会議を開催し、共同主催国以外の参加国として韓国が含まれている。
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