韓国政府の会議関係者によると、20日(現地時間)米ワシントンDCで開かれたG20財務相会議の途中、ロシアのアントン・シルアノフ財務相の発言が始まったことで、ジャネット・イエレン米財務長官をはじめとしてジェローム・パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長、カナダのクリスティア・フリーランド副首相、アンドリュー・ベイリー英イングランド銀行総裁、クリスティーヌ・ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁などが退席した。
ただ、ホン財政相や日本・ドイツ・イタリアの財務相などは会議場にとどまった。
韓国政府の関係者は「会議に出席した55~60人のうち、実際に退席したのは4人だけだ」と説明した。しかしウクライナ戦争後初めて開かれるG20財務相会議で、西側の一部主要国が集団的反発の動きを示したことで、国際社会内におけるロシアの孤立の流れは一層強まるだろうと推測した。
特に、対立が強まったことから、今回のG20財務相会議では共同声明さえ採択されない可能性が高い。G20の内部で、加盟国間の立場が一致できずにいるためである。
G7(主要7か国)はG20での「ロシア退出」を推進しているが、G20議長国であるインドネシアと中国・インド・ブラジルなどの新興国たちは、それに反対しているとされている。
一部では「これまで世界経済の秩序を導いてきたG20にひびが入り、本来の役割ができずにいる」という指摘も出ている。
Copyright(C) herald wowkorea.jp 96