ウクライナのゼレンスキー大統領が米国議員に対して行った演説で真珠湾攻撃を例に挙げ、米国に支援を要請したことに日本のネットユーザーが強く反発した。

 16日(現地時間)にゼレンスキー大統領が行った米国の上下院議員たちを対象にしたテレビ電話形式の演説で、バイデン大統領に「平和を守る世界の指導者になってほしい」と訴えた。

 それとともに、「米国が第2次世界大戦中だった1941年に日本の攻撃を受けたハワイの真珠湾攻撃、そして2001年のアメリカ同時多発テロ事件を忘れてはならない」とし、「私たちは当時のようなことを毎日経験している」と訴えた。

 第2次世界大戦当時の日本の真珠湾攻撃をロシアのウクライナ侵攻に例え、日本が過去に太平洋戦争を起こした侵略国という事実が再び強調された形だ。

 発言内容が報道された後、日本のネットユーザーは怒りをあらわにし、ツイッターなどソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に「日本政府がウクライナに正式に抗議しなければならない」、「ウクライナに対する支援を中断しなければならない」、「真珠湾攻撃は民間人は標的にしなかった」などの書き込みを残した。

 これに先立ち、日本政府はウクライナに1億ドル(約120億円)規模の借款を提供し、自衛隊は防弾服やヘルメットなどの軍需物品を支援した。

 一方、こうしたゼレンスキー大統領の“真珠湾演説”にも、岸田文雄首相はこの日に出席した参議院予算委員会で「国会で肯定的に対応してほしいというのが政府の立場」と発表した。

 共同通信は日本の国会も演説要請を受け入れる案を検討しており、実現すれば演説を行うのは来週になるという見通しが出ていると伝えた。
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