韓国造船業界のことしの受注目標は43.6兆ウォン、LNG船の受注独占で前年比7%増(画像提供:wowkorea)
韓国造船業界のことしの受注目標は43.6兆ウォン、LNG船の受注独占で前年比7%増(画像提供:wowkorea)
韓国造船海洋はことし、船舶と洋上プラントなどで174億4000万ドル(USD、約2兆636億円)の受注目標を立てた。同様に、大宇造船海洋は89億ドル(約1兆531億円)、またサムスン重工業は88億ドル(約1兆413億円)を掲げた。

昨年の船舶受注が8年ぶりの最大値を記録するなど好況だっただけに、ことしは船舶発注が多少停滞するという分析があるにもかかわらず、造船会社が高い受注目標を掲げたのは、液化天然ガス(LNG)船をはじめとしたエコ船舶を中心に発注が見込めると判断したことによる。

英調査会社のクラークソンズ・リサーチによるとことし、世界のLNGの海上輸送量は昨年の3億8105万トンから4.5%増の3億9832万トンに達するとみられている。

すでに年初から、韓国の造船会社の受注競争は続いている。韓国造船海洋はこれまで、LNG船とコンテナ船など計59隻、63億7000万ドル(約7537億7165万円)規模を受注。目標値の36.5%に達した。

大宇造船海洋も現在までLNG運搬船5隻を含む11隻、27億2000万ドル(約3218億1272万円)分を受注して目標値の30.6%を、またサムスン重工業はLNG燃料コンテナ船4隻を含む8隻、13億ドル(約1538億0755万円)分を受注して同15%を、それぞれ達成した。

環境規制の強化のほか、ロシアによるウクライナ侵攻により、欧州でエネルギー供給に対する危機感が高まり、LNG運搬船の発注が増加するという展望も、韓国の造船会社にとって好材料となっている。

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