オミクロンの拡散にもかかわらず…飲酒運転の再犯率「赤信号」=韓国(画像提供:wowkorea)
オミクロンの拡散にもかかわらず…飲酒運転の再犯率「赤信号」=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国でコロナのオミクロン株が全国的に爆発的な拡散傾向を見せているにもかかわらず、飲酒運転の件数が依然として多い。その上、初犯の事例より再犯の事例が増えている。

 最近発表された警察庁の統計によると、飲酒運転取り締まりの摘発事例のうち半数近くが2回以上の再犯であることが分かった。2017年から2021年までの飲酒取り締まり摘発事例のうち再犯の割合は、△2017年44.15%△2018年44.70%△2019年43.74%△2020年45.35%△2021年44.84%と平均44.55%に達した。このように飲酒運転は、高い中毒性によって飲酒運転をしていた人が習慣的に繰り返す傾向が高い。

 また、政府の「コロナ防疫指針」が「ソーシャルディスタンスの確保」で飲食店の営業時間などが制限されたが、取り締まりの死角を狙った昼間の飲酒運転も再び増加傾向にある。

 アルコール疾患専門タサラン中央病院チェ・ガン院長は「飲酒運転は1回限りのミスではなく、再犯者が多いというのが、飲酒運転事故の大きな問題点として挙げられる」とし「過去に比べて、飲酒運転根絶の認識は強化されたが、飲酒取り締まりの摘発に引っ掛からなかった経験があれば、摘発されなければいいという考えで、再びハンドルを握る危険性が高い」と指摘した。

 昨年、70代女性Aさんが酒を飲んだ後、乗用車を約4キロ運転した疑いで起訴された。当時、Aさんの血中アルコール濃度は、免許取り消しの数値である0.184%と調査された。しかも調査の結果、Aさんは同種犯罪で数回摘発され、執行猶予と実刑を言い渡されたことがあると明らかになり、社会に波紋を投げかけた。

 チェ院長は「常習的な飲酒運転は、他の一般交通法規違反のように扱わず、アルコールによって発生する一種の中毒性疾患と考える必要性がある」とし「強力な規制と刑事処罰のほかにも、飲酒運転者のアルコールの問題に対する正確な診断と飲酒教育、常習飲酒運転者の始動ロック装置の義務化検討、アルコール専門病院の治療命令などが積極的に介入すれば、飲酒運転の再犯率を減らすことができるとみられる」と付け加えた。
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