韓国・新薬開発専門企業、日本で血液がん治療剤の特許を取得=韓国報道(画像提供:wowkorea)
韓国・新薬開発専門企業、日本で血液がん治療剤の特許を取得=韓国報道(画像提供:wowkorea)

 難治性抗がん治療剤および糖尿合併症治療剤の開発企業である「Apta Bio(アプタバイオ)」が、血液がん治療剤「Apta-16」の日本特許を取得したと17日(きょう)に明らかにした。韓国、オーストラリア、ロシア、イスラエルに続いて5番目だ。

 「Apta-16」は韓国・サンジン製薬と共同研究中の「Apta-DCプラットフォーム」(アプタマー薬物融合体)を基盤とする急性骨髄性白血病の治療剤だ。「Apta-DC」はガン細胞の表面に存在し、ガン細胞が増殖するのに影響を及ぼすたんぱく質であるヌクレオリンをターゲットに結合する。ヌクレオリンと結合したアプタマー薬物融合体はがん細胞内に入ってがん細胞の成長と増殖を停止させ、薬物で細胞死滅を誘導して二重で抗がん作用をもたらす。

 「Apta-DC」は抗がん効果とともに薬物耐性等の副作用を減少させることができ、難治性抗がん剤としての可能性を立証した。「Apta-16」は非臨床段階の動物実験の結果、生存期間が比較群に比べて2倍長くなる効果を確認した。アッヴィ(AbbVie)社のベネトクラクス(venetoclax)との併用投与時には薬剤の効果が20倍ほど増加したと会社側は説明した。

 現在は、韓国の食品医薬品安全処から臨床1床の承認を受け、ソウル・峨山(アサン)病院で急性骨髄性白血病(AML)の耐性患者を対象に臨床試験を行っている。

 アプタバイオの関係者は「「Apta-16」は米国・食品医薬品局(FDA)から希少医薬品に指定され、臨床2床以降、条件付き販売許可が可能だ」とし、「多くの製薬会社が再発率が高い血液がん治療剤の開発に困難を経験しているだけに、「Apta-16」がこれを補うことができる新しい血液がん治療剤として成長するだろう」と述べた。
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