面接用のスーツを選ぶ男性(ソウル市提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
面接用のスーツを選ぶ男性(ソウル市提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】若者の就職が特に難しい韓国で、ソウル市は就職活動の面接で着用するためのスーツを無料で貸し出すサービスを2016年から行っている。21年にサービスを利用した人は3万9547人と過去最多だった。市はスーツを貸し出す店舗を増やすなど、サービスの拡充を図っている。

 このサービスは高校卒業予定者から満39歳までのソウル市在住者が対象。面接時に着るスーツをはじめ、ネクタイやベルト、靴などを4日間無料で貸し出す。年間10回まで利用可能。

 サービス利用者は6年間で16万人を超えるという。初年度の利用者は4032人だったが、昨年はその10倍近くとなった。前年比でも26%増加した。

 現在、市内の7店でレンタルサービスを提供している。若者の要望を受け、今年は例年より1か月前倒しとなる先月14日からサービスを開始した。市は今月14日にさらに3店増やし、計10店でサービスを提供する予定だ。

 市によると、就職・アルバイト情報サイトのジョブコリアとアルバモンが昨年9月に実施したアンケートで就活生に面接の準備費用を予想してもらったところ、平均48万ウォン(約4万6000円)だった。そのほとんどが身だしなみを整えるのに用いられる。

 ソウル市の担当者は「いてつく雇用市場に苦しむ若者の経済的な負担を少しでも減らしたい。応援になれば幸いだ」と話した。


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