サミットはこの日からオンライン形式で2日間にわたり開かれる。約110カ国・地域の首脳らが招かれた。
文大統領は「人類は民主主義とともに、歴史上経験したことのない繁栄を遂げたが、ポピュリズムと過激主義、不平等と二極化、フェイクニュース、嫌悪、憎悪などに直面している」と指摘。「民主主義を守り抜くための方策について真剣な論議が必要なときだ」と強調した。
また「個人の自由と表現の自由はしっかり保障しつつ、皆のための自由と調和が取れるようにしなければならない」としたうえで、言論の自由を保障しながらフェイクニュースなどの弊害を警戒すべきだと呼びかけた。
文大統領は「韓国は半世紀の間に戦争の廃墟から立ち上がり、軍事独裁と権威主義体制を克服しながら最も躍動的な民主主義への発展を遂げる過程で国際社会から多くの助けを受けた」とし、民主主義強化に向け積極的に協力し寄与すると重ねて強調した。
一部では、サミット開催の背景に中国をけん制する狙いもあり、文大統領の出席自体が韓中関係にマイナス要因として働くのではないかとの懸念も出ている。
こうした状況を踏まえてか、文大統領は中国に関する言及はせずに慎重な姿勢を見せた。
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