「佐渡島の金山」の内部=(共同=聯合ニュース)
「佐渡島の金山」の内部=(共同=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の当局者は23日、日本による植民地時代に朝鮮半島出身者が強制徴用された新潟県の「佐渡島の金山」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産候補として推薦される可能性について、「登録推進がまだ日本国内で確定していないと承知している」とした上で「関連動向を注視している」との立場を示した。  江戸時代に金鉱として有名だった佐渡島の金山は、第2次世界大戦が本格化した後には銅、鉄、亜鉛など戦争物資を確保する鉱山として主に活用され、朝鮮半島出身の労働者が多数動員された。 日本文化庁の関係者は聯合ニュースの取材に対し、佐渡島の金山のユネスコ世界遺産への登録を目標に文化審議会が推薦の是非を検討中だと明らかにした。  世界遺産への推薦は各国が年間1件行うことができ、今回日本が検討しているのは佐渡島の金山のみだ。韓国政府も候補に選ばれることが有力とみて、注視している。 佐渡島の金山が候補に決まった場合、日本政府は来年2月ごろにユネスコに正式に推薦書を提出すると予想される。日本が世界遺産登録推進の動きを本格化させれば、韓日間の外交問題として浮上する可能性が高い。 日本が、朝鮮半島出身者が強制徴用された長崎市の端島炭坑(軍艦島)をはじめとする「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録を推進した際も、韓国は強く反発した。2015年に登録されたが、韓国政府の外交的努力により、日本は強制徴用があった事実を認めて犠牲者を記憶にとどめるための施設を設置する方針を表明した。だが、いまだに履行されていない。
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