ホテルのバスルームに閉じ込められ、大学入学試験受けられず…ホテル側賠償金支払い=中国報道(画像提供:wowkorea)
ホテルのバスルームに閉じ込められ、大学入学試験受けられず…ホテル側賠償金支払い=中国報道(画像提供:wowkorea)
中国安徽省阜陽市にある阜陽師範大学の入学試験を受けるはずだったA君は、宿泊したホテルの部屋のバスルームに16時間閉じ込められ、受験の機会を逃してしまった。これに対しA君は裁判所に訴え、ホテル側に損害賠償を求めた。

A君は2020年7月14日、大学受験のため阜陽市栄州区にあるホテルに宿泊。午後3時ごろにチェックインし、午後8時ごろにバスルームに入ってシャワーを浴びた。シャワー後に寝室に戻ろうとしたが、バスルームのドアが開かず、閉じ込められてしまう。

何度か声を出し助けを呼ぶも誰も現れず、翌日12時過ぎにホテルスタッフが部屋に来るまでバスルームに閉じ込められたままだった。専門の解錠スタッフが来てやっとバスルームのドアは開いたという。

このトラブル後、A君はホテル側と話し合いでの解決を求めたが合意に至らず、裁判所に告訴した。A君は大学受験にかかった費用と、試験を受けられず大学に入学することができなくなった精神的苦痛に対する慰謝料含め、計13万2000元(約240万円)の損害賠償を求めた。

ホテル側は現在の証拠では、A君の使用時にバスルームの鍵が壊れていたかどうかを立証することはできないとした。また、鍵が壊れていたとしても、A君は他の方法を考え脱出できたはずだと主張した。

これに対し裁判所は、「両者は合法的にサービス契約を結んだ関係である。そのためホテル側は顧客の安全を保障する契約義務を果たさなければならない」とし、「ホテルのバスルームの鍵が壊れたため、A君は大学入学試験を受けることができなかった。ホテル側は安全保障義務を果たせていないという過ちがあるだけに、A君の妥当な損害を賠償しなければならない」と判決を下した。

裁判所はホテル側に対し、A君の精神的苦痛に対する慰謝料4万元と受験費用や交通費用など235.5元、計40235.5元(約73万円)の損害賠償金の支払いを命じた。

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