8日、中部の南清州インターチェンジ付近のガソリンスタンドに尿素水の品切れを知らせる張り紙が貼られている=(聯合ニュース)
8日、中部の南清州インターチェンジ付近のガソリンスタンドに尿素水の品切れを知らせる張り紙が貼られている=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国でディーゼル車の排出ガスの浄化に欠かせない尿素水が品薄となっている問題で、韓国企業が中国側と契約した尿素1万8700トンが近く韓国に搬入されることが10日、分かった。所要量の2~3か月分で、尿素水の品薄による混乱が緩和するとみられる。

 中国が尿素の輸出を事実上制限し、韓国では尿素水が品薄となっている。韓国が輸入する尿素は約3分の2を中国製が占める。

 韓国外交部は10日、「中国製尿素の輸入手続きを速やかに進めるため、さまざまなルートで中国側と意思疎通した結果、わが企業の契約済みの物量1万8700トンに対する輸出手続きが進められることを確認した」と明らかにした。

 韓国企業が輸出前の検査を申請した一部の尿素の検査が完了したことも確認したという。輸出検査を申請したのは約7000トンだが、検査が完了した量は確認されていない。

 尿素水の尿素濃度は約30%のため、尿素水5万6100トンを生産できる量となる。業界によると、韓国で1か月間、自動車運行に使われる尿素水は2万4000~2万7000トンで、中国との契約量が搬入されれば2~3か月使用できる。


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