韓国ソウル市のカンナム(江南)で、遊興施設の接客や性売買あっせんにまで至るフルサロン(=酒やカラオケ、性行為まで一か所で楽しめる店)式の店が秘密通路を使って不法営業をして摘発された。

 800坪の規模に39部屋で構成されたこの店は、韓国最大の遊興施設で、女性接客員を選べる「チョイスミラールーム」と、別途性売買用の宿泊施設まで備わっている。

 29日、ソウルのスソ(水西)警察署は前日夜に江南区ヨクサム(駅三)洞一帯のホテル2か所と連結して運用されてきた無許可の遊興施設で業主と従業員57人、客63人の計121人を感染病予防法違反容疑で検挙したことを明らかにした。

 警察によると、遊興施設の隣のホテル地下に秘密通路を作り、客をホテル宿泊客に装って遊興施設に案内していたという。

 秘密通路はリモコン作動など自動化されており、5つのフロアに客が自ら女性を選べる「チョイスミラールーム」があったことが分かった。

 この店には、入り口側の秘密通路以外にも、宿泊施設を備えた建物と連結した別の秘密通路があった。

 警察は、この店に「客が監禁された」という趣旨の通報を受けて防犯カメラの分析や潜伏捜査などを通じて不法営業の現場をとらえた。

 当時、警察は客がホテルに入っていくのを確認し、消防機関の支援を得て鉄のチェーンで縛り付けられていた扉を強制的に開け、そこで秘密通路の確認をした。

 警察は、秘密通路を通じて客や従業員119人を検挙。また店に客を送ったホテル関係者2人も立件した。

 警察の調べによると、この店は「バビロンの要塞」と呼ばれ、韓国最大規模のフルサロンを営業してきた。ただ現場で摘発された客は、すべて性売買容疑を否認した。

 警察は、業主と従業員を感染病予防法違反容疑で立件して調べを進めている。また店と連結した宿泊施設で性売買が行われたとみて、関連の捜査を続ける方針。

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