<インタビュー>俳優アン・ボヒョン、Netflixドラマ「マイネーム: 偽りと復讐」で熱演の刑事チョン・ピルドについて語る(画像提供:wowkorea)
<インタビュー>俳優アン・ボヒョン、Netflixドラマ「マイネーム: 偽りと復讐」で熱演の刑事チョン・ピルドについて語る(画像提供:wowkorea)
大ヒットドラマ「梨泰院クラス」の悪役から正当な刑事にイメチェンした韓国俳優アン・ボヒョンが、世界中で関心が高まっているNetflixオリジナルシリーズ「マイネーム: 偽りと復讐」について語った。

アン・ボヒョン の最新ニュースまとめ

 ドラマ「マイネーム: 偽りと復讐」は、その直前にヒットした「D.P. -脱走兵追跡官-」と世界83か国以上のNetflixで1位を獲得した「イカゲーム」の後続で期待を集めていた。公開後、NetflixのTV SHOW部門のワールドランキング3位に名を連ねるなど好調のスタートを切った。

 劇中、麻薬捜査隊の刑事チョン・ピルドを熱演したアン・ボヒョンは、こうした世界中からの関心について「感慨無量です」とし、「『イカゲーム』の大きな力を僕たちももらったのではないかと思っています。知人までNetflixに加入してドラマを見て、フィードバックしてくれるのでうれしかった」と明かした。

 今回のキャラクターに対する反応については、「『梨泰院クラス』で悪役を演じたので、今回のキャラクターをどう表現するのか気になる方が多かったようです。意外に“ベテラン刑事”が合っていてよかったと言ってくださったので、感謝しています」と振り返った。

 主演の女優ハン・ソヒは、本作のために筋トレをして10kgの増量をしたと明らかにして注目を浴びた。アン・ボヒョンも麻薬班の刑事チョン・ピルドに合うようしっかりとした体づくりをして5kg増量したという。

 「以前からボクシングで鍛えていた経験と長所を生かしながら、多くの方の期待に添えようと思って、365日のうち300日は食事調整をしています。日頃も管理しながら体づくりに気を使っているほうですが、今回のピルドの場合は、特に頑丈な体をお見せしたいと思いました。ジャケットやフード付きパーカーを着ていても頑丈な肉体が感じられるように増量しました」と説明。

 さらに演じる過程では、実際の麻薬班の刑事たちの人生をどのようにリアルに表現するかという悩みが大きかったという。「『それが知りたい』という番組や事件・事故の記事、アクションノアールの作品などを参考にして学びました」と明かした。特に相手と息を合わせていくアクションシーンが多かったため、いろんな人と息を合わせていきながら成長するきっかになったと強調。「反射神経が大事なスポーツをしていたからか、やむを得ない事故が起きる恐れや負傷のリスクが大きいシーンをうまく完成させることができたと思います」と過去にボクシング選手として活動していた経験が役になったと振り返った。

 ピルドの人生と自分自身の人生に似ている点が多いので気持ちが入ったというアン・ボヒョンは「僕も中学2年生の時から家族と離れ、一人で生活をしていた記憶が多く、ピルドと同じように妹が一人いるんです。監督と相談はしなかったんですが、僕なりにピルドの歴史を作っていく過程で自分自身の過去を寄せていっていました」とし、「僕は、痛いことも試練やうれしいことがあっても他の人に打ち明けず、じっと一人で立ち向かっていく傾向があるんですが、そういうところがピルドと重なりますね。ピルドのように実際に僕の妹が麻薬犯の被害に遭ったら、僕も怒りに満ちあふれて復讐をしたと思います。そういう面で他のキャラクターより、ピルドの感情に移入するのは、よりスムーズでした」と説明した。


 男性俳優なら皆が欲する魅力的な悪役とジャンル物の刑事というキャラクターを経験できた自分なりの秘訣について、「僕がスポーツをやっていたので、体を使うことに期待が大きいようです。僕も期待に応えて、長所を極大化させるために努力しているし、監督がそれを受け入れてくださったおかげで、多くの方にもそう思っていただけたのだと思います」と語った。

 続けて「ピルドというキャラクターは単純なアクションを越えて、刑事という役割として様々な面を見せてくれるキャラクターなので、俳優として僕の成長を助けてくれた非常に良いキャラクターだと思っています」と感謝した。

 また女優ハン・ソヒが演じた主人公ジウとのベッドシーンについて「ピルドにも痛みがあり、ジウにも痛みがあるので、同じ痛みを抱えた人と励まし合えるシーンだと思いました。人間になりたくなかった怪物のジウがピルドによって変わっていく過程であり、その後劇的な事件の刺激剤になる大事なシーンだと思っています。監督、脚本家の先生、ソヒさんともたくさんの相談を経たシーンなので、負担はそれほど大きくありませんでした。むしろピルドとしての感情移入に良かったです」と自身の考えを明らかにした。

 さらにピルドのジウに対する感情について「初めは二人がどんどんゆがんでいく姿ばかり見せ、心を開くまでの過程が簡単ではないと思います。後で考えてみると、自分と同じ痛みを持つ人であり、パートナーとしてよい刺激剤として感じる部分が積み重なって、そういった関係性を見せたのではないかと思っています。同じ傷や痛みを持つ人は、通じる部分があるじゃないですか。そんな部分が通じて、お互いの痛みを分かち合っているのを感じて関係の進展が可能だったんだと思います」と説明した。

 共演のハン・ソヒの印象は「アクションスクールで女優ハン・ソヒを初めて見ました。場所が違うからか、感じも違いました。テレビでしか見ていなかった人に、アクションスクールで汗を流す姿を見ながらあいさつをしていたので不思議な感じでした」と振り返った。

 また「会ってすぐアクションの練習からしたんですが、息を合わせながら情熱あふれる女優さんだと感じました。二人のアクションよりはワンチームになって相手と張り合うアクションが多かったので、どんどん息が合っていくのを感じました」とし、「僕よりはアクションが圧倒的に多かったので大変だったと思いますが、そういった様子も見せずにうまく消化していくのを見て、僕にもいい刺激になりました。そのおかげでアクションシーンがさらに良く表現されたのではないかと思います」と褒めた。

 最後に大先輩の俳優パク・ヒスンについて「初めは重々しくて話もなさらない方だと思ったんですが、実際に会ってみたら、“天然”なところもあって、人間臭い方ですごくいい人でした。ヒスンさんのほうから気楽に接してくださっていなかったら、現場の団結力もこれほど良くなかったと思います」と感謝した。

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