しかし、何かちょっと変ではないだろうか。通常、ビルの外観に適当になければならないものが見えないのだ。「ディテール」だ。窓もドアもすべて外してしまい、ただどっしりとした塊しか残っていない。
現実的な都市を超現実的な図式に変えてしまったこの場面は、写真作家パク・チャンミンさんのカメラの中から始まった。初めから大都市であり、摩天楼だったわけではない。身近なマンションや周辺の建物を撮影し、外観を消すことから始まった。しかし、だんだん果敢な挑戦になった。ビルの森に沿って移動を始めた。ソウル、釜山を経て香港や東京などへと。
「CTS13-TKY」(2018)はアルファベットイニシャルと数字だけで組み合わせた大都市連作の一つだ。カメラで撮影したシーンをそのまま取り出していた写真の役割も変えてしまった。「現実を記録する再現の道具というより、現実を読み取る表現の道具」だとした。
24日までソウル市鍾路区三清路(サムチョンノ)にあるギャラリーで開かれている個展「私たちが作った都市」(We Built This City)で作品を直接見ることができる。
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