韓国型宇宙発射体「ヌリ号」(画像提供:wowkorea)
韓国型宇宙発射体「ヌリ号」(画像提供:wowkorea)
純粋に韓国だけの技術により設計・製作された韓国型宇宙発射体「ヌリ号」(KSLV-2)は、今月21日宇宙飛行で軌道の安着に失敗し、事実上「半分の成功」にとどまった。このような中、「宇宙開発関連予算が減っているため、対策が急がれる」という指摘が出ている。

ソ・イルジュン“国民の力”議員が韓国航空宇宙研究院から入手した「主要国宇宙開発予算」の資料によると、GDP(国内総生産)対比の宇宙開発予算は「米国・ロシアは0.2%」「フランスは0.14%」「日本・ドイツは0.06%」である一方、韓国は「0.04%」であった。ソ議員室の分析によると、パク・クネ(朴槿恵)政権時では2倍以上(244%)増加していた宇宙開発予算は、ムン・ジェイン(文在寅)政権の5年間では8%減少した。

米国・ロシアなどの「宇宙開発先進国」の国々は韓国に比べGDPが大きいため、実際の金額を比較すると少なくとも3倍、多ければ66倍近くも予算の差があるということになる。

韓国の宇宙開発予算は「7億2200万ドル」であることに対し、主要先進国の宇宙開発予算は「米国476億9200万ドル」「中国88億5300万ドル」「日本33億2400万ドル」水準であった。

ヌリ号発射当日の今月21日、国会 企画財政委員会の国政監査でソ議員が先のような予算問題について指摘したことに対し、ホン・ナムギ(洪楠基)経済副首相兼企画財政相は「宇宙・量子力学・6Gなどの戦略的なものに対しては、R&B(研究開発)予算を増やしていかなければと考える」と答えた。

ソ議員は「世界の主要国たちがそれこそ『宇宙戦争』に突入していることから、少なくともGDP対比の研究費の割合で主要国に劣ってはならない」とし「人口と資源が足りないわが国は未来においても技術力で経済を引っ張っていかなければならないため、国の未来のためにも宇宙開発は決して諦めてはならない目標となるべきだ」と強調した。

Copyright(C) herald wowkorea.jp 96