素材・部品・装備分野の輸出が拡大している(コラージュ)=(聯合ニュース)
素材・部品・装備分野の輸出が拡大している(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の素材・部品・装備(装置や設備)分野の輸出が今年は10年ぶり高水準となっていることが8日、政府の統計で分かった。だが、この分野の対日貿易は赤字が拡大した。

 産業通商資源部は8日、素材・部品・装備に関する総合ポータルサイト「素部装.net」(www.sobujang.net)を新設したと発表した。従来のサイトを拡大・再編したもので、政府機関が提供してきた関連政策をはじめ、素材・部品・装備分野の企業や技術、統計など、関連情報を網羅する。

 同部はまた、これまでの「素材・部品統計」に装備を加えて「素材・部品・装備統計」に統合・再編した。この分野の統計としては20年ぶりの全面的な再編。昨年4月の特別法改正により素材・部品・装備の範囲などが変更されたことに伴う。

 新たな統計によると、2021年1~7月の素材・部品・装備の輸出額は2032億ドル(約22兆4090億円)と前年同期比23.3%増加し、この10年で最大を記録した。輸入額は25.5%増の1405億ドルで、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は627億ドルの黒字だった。これは全産業の黒字の3.2倍にあたる。

 ただ、対日貿易の収支はむしろ悪化した。1~7月に日本向け輸出額が84億ドルと前年同期から10億ドル増えたのに対し、輸入額はこれを上回る31億ドル増の222億ドルだった。貿易赤字は前年同期の117億ドルから今年は138億ドルに拡大した。韓国の半導体とディスプレーの輸出好調を背景に設備投資が行われ、日本からの製造装置などの輸入が増えたため。

 産業通商資源部関係者は、年平均で韓国の全産業の輸出が伸びており、これに比べると素材・部品・装備分野の日本からの輸入割合は下がっていると説明した。


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