ソウル市内の保健所に設置された新型コロナウイルスの検査所(資料写真)=(聯合ニュース)
ソウル市内の保健所に設置された新型コロナウイルスの検査所(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国で新型コロナウイルス流行の「第4波」の勢いが収まらない。 首都圏(ソウル市、京畿道、仁川市)では感染防止策「社会的距離の確保」のレベルが最も高い第4段階に引き上げられてから3週間がすぎたが、1日当たりの新規感染者は依然1000人を大きく超えている。 感染力がより強い変異株「デルタ株」が国内でも既に優勢になっている上、人の移動が多い夏休みシーズンまで重なり、感染者がさらに増加する恐れもある。 現行の社会的距離確保のレベルは今月8日まで首都圏が第4段階、首都圏以外は上から2番目の第3段階だが、今週も感染拡大の勢いが収まらなければ期間延長と追加措置の実施が避けられないとみられる。 政府は必要な場合は追加の防疫強化対策について議論する方針だ。不特定多数が利用する施設の営業時間短縮や私的な集まりの人数制限強化などが検討される可能性がある。 7月に入り首都圏を中心に本格化した第4波は全国に拡大し、首都圏以外の地域でも感染者が続出している。 1日当たりの新規感染者数は7月7日(1212人)から1000人を超えている。これに伴い重篤・重症患者も急増している。7月31日午前0時時点の重篤・重症患者数は317人で、1月21日(317人)以降191日ぶりに300人を超えた。 こうした状況の中、国内でも感染拡大が本格化しているデルタ株の危険性が予想以上に大きいとされ、当局が神経をとがらせている。防疫当局はデルタ株が従来株に比べ感染力が強く、重症度を高めるとの研究結果が報告されているとし、「このような危険性のため、社会的距離の確保、衛生規則の順守、疑わしい症状が発生した際の迅速な検査、予防接種完了が重要だ」と強調した。
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