日本、40~50代の中高年層にアストラゼネカワクチンの接種を検討=韓国報道(画像提供:wowkorea)
日本、40~50代の中高年層にアストラゼネカワクチンの接種を検討=韓国報道(画像提供:wowkorea)
日本政府が中高年層にアストラゼネカ社のワクチンを接種する案を検討している。現在接種中のファイザーとモデルナワクチンだけではスピードを出すことが困難で、ワクチン未接種の中長年層で新型コロナの重症患者が増えたことによる措置だ。

 日本経済新聞(日経)やFNNなどによると29日、日本の厚生労働省は40歳以上をアストラゼネカ社ワクチンの臨時接種対象にする方向で検討している。

 65歳以上を対象にワクチン接種を行っている中で、高齢者への感染が減った一方、まだワクチンを接種していない40~50代の新型コロナへの感染事例が増えている。特に東京五輪が真っ最中の東京では新型コロナの重症患者の半数を40~50代が占めている。これを受け、中高年層を対象にしたワクチン接種に拍車をかける必要性が高まっている

 厚生労働省は30日に審議会を開き、アストラゼネカ社ワクチンの公的使用を決定する方針だ。これまで日本はファイザーとモデルナの2種類のワクチンだけを公的接種に使用してきた。今年5月にアストラゼネカ社ワクチンの国内使用を承認したが、海外で接種後にまれに血栓ができることが報告されたため、アストラゼネカ社ワクチンの使用を当分保留にすると明らかにしていた。日本政府は台湾とベトナムにアストラゼネカ社ワクチンを無償で供給し、ワクチン外交を展開してきた。

 しかし、日本政府がアストラゼネカ社ワクチンの接種を考慮する背景には、ファイザーやモデルナだけではワクチン接種にスピードを出しにくいという懸念がある。東京五輪をワクチン外交として活用している菅義偉首相は23日、東京にある迎賓館でファイザー社のアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)に会い、「10月以降に受け取る予定だったワクチンを事前に供給してほしい」と要請した。五輪開催直前に緊急事態宣言を発令したが、日本国内の新型コロナの拡散傾向がなかなか静まらないためだ。

 アストラゼネカの宗主国である英国では、基底疾患のない40歳以上に、フランスでは55歳以上にアストラゼネカ社ワクチンの接種を勧めている。専門家で構成された厚生労働省分科会は海外の事例を参考にアストラゼネカ社ワクチンの接種推奨年齢を判断する予定だ。

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