ロイターによると13日、日本の茂木敏充外務大臣は「日本が今週、アストラゼネカ社の新型コロナワクチン100万回分を台湾に追加で送る予定だ」と話した。
これに先立ち、日本は今年6月と今月初めにも台湾にワクチンを寄付している。今回寄付するワクチンの数量を合わせると、これまでに日本が台湾に寄付したワクチンは計340万回分に達する。
新型コロナの世界的大流行(パンデミック)初期、防疫清浄国と呼ばれた台湾は今年5月中旬以降に新型コロナの新規感染者が急増し、ワクチンの確保が急がれる状況だ。現在まで、台湾におけるワクチンの累積接種率は14%レベルに過ぎない。
台湾外交部は、日本が深刻な新型コロナの感染状況に直面しているにもかかわらず、ワクチンの寄付を受けたことに感謝を示した。台湾外交部は「台湾と日本の友情は確固たるものだ」とし、「外務部は私たち自由民主主義パートナーたちの暖かい支援と再度強力な支援に感謝する」と明らかにした。
日本のワクチン支援は台湾との友好関係を強化する一方、中国を牽制する心理が作用したものと分析される。実際にアジアにおける中国の影響力をけん制しようとする米国もまた、台湾に約250万回分のモデルナワクチンを支援している。
現在、台湾は中国との関係悪化によってワクチン確保が難航している。台湾の蔡英文総統は5月26日、バイオエンテックとファイザーのワクチン購入契約を完了する段階で、中国の介入により最終契約に失敗したことを公に明らかにしている。
一方、台湾政府がワクチン確保が難航するやいなや、民間企業も乗り出してワクチン確保に力を貸している。台湾の半導体委託生産会社であるTSMCとアップルのiPhone組立会社であるフォックスコン(紅海精密工業)は、ファイザーワクチンの製造会社でありドイツのバイオエンテックと1000万回分のファイザーワクチンの購買契約を締結する予定だ。TSMCとフォックスコンは、確保したワクチンの全量を台湾政府に寄付する計画だ。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 84