<W解説>日本が開発したシャインマスカット、海外市場で人気の「韓国産」は「K葡萄」に変身するのか?(画像提供:wowkorea)
<W解説>日本が開発したシャインマスカット、海外市場で人気の「韓国産」は「K葡萄」に変身するのか?(画像提供:wowkorea)
日本の農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)が30年以上かけて開発した高級ブドウ「シャインマスカット」。韓国の農林畜産食品部(日本の農林水産省に相当)は先月27日、韓国の昨年のブドウの輸出額が3100万ドル(約34億1000万円)で過去最高を記録したと発表した。ブドウ輸出額の88.7%がシャインマスカットだという。

シャインマスカットは、平均糖度18度前後の甘さが特徴で、皮ごと食べることができる種無しぶどう。1房1万円以上の値が付く物もある高級品種だ。日本の農研機構は2006年に日本で品種登録した。

そのシャインマスカットは、今や韓国でも盛んに栽培され、韓国産シャインマスカットはベトナムや中国、米国などに輸出されているという。昨年の全体のブドウ輸出額3100万ドルのうち2850ドルはシャインマスカットだった。2016年には500万ドルだったブドウ輸出を約6倍に増やすことができたのは、シャインマスカットの人気によるところが大きい。

一方、「韓国産」シャインマスカットが流通したことで、日本の農家は大きな輸出機会の損失を被ることとなった。種子は中国にも流出しており、日本産の輸出機会の損失額は数千億円に上るとも言われている。

そんなドル箱のシャインマスカットを、なぜ日本は韓国に栽培を許してしまったのか。その要因の一つは「品種登録」にある。日本の農研機構は、シャインマスカットについて、日本では06年に品種登録をしたものの、海外での登録は行わなかった。当時、シャインマスカットの輸出を想定していなかったことがその理由だという。

海外での果物の品種登録は、「植物の新品種の保護に関する国際条約」により、国内での登録から6年以内に行うよう定められている。結局、日本は期限内に韓国で品種登録をすることなく、韓国は期限が過ぎたため合法に栽培することが可能になった。

また、シャインマスカットが開発された当時の日本の種苗法に穴があったことも流出を許した一因だ。シャインマスカットの種子が韓国に持ち込まれたのは06年のこと。当時の種苗法は、苗木や種子を国外へ持ち出すことを禁じていなかった。

今後、こうした流出を防ぐため、日本では今年4月、改正種苗法が施行した。改正法により、品種の開発者が輸出する国や国内の栽培地域を指定でき、同法はそれ以外の国に持ち出すことなどを禁止している。違反した場合、個人には10年以下の懲役または1000万円以下の罰金、法人の場合、3億円以下の罰金が科され、流通の差し止めや損害賠償を求償される。

農林水産省は改正法施行に伴い、持ち出し禁止の対象となる1975品種を発表した。この中にはシャインマスカットも含まれている。

先月28日付の韓国紙・中央日報は、韓国でブドウの輸出額が過去最高を記録したことや、韓国産シャインマスカットの海外での人気ぶりを伝えている。記事中に登場する農林畜産食品部のノ・スヒョン食品産業政策官は「今後も韓国産シャインマスカットの輸出拡大のため、支援策を打ち出していく」と述べている。

また、記事は、韓国がブドウの長期保存技術を開発。ブドウの供給が減る時期にも流通させることができるようになったことを伝えている。一方、種苗法が改正された日本では、今後「日本ブランド」をいかにして守っていくのか問われることになる。

日本から学んだ韓国のシャインマスカットは、このままなら数年後には「K葡萄」の通称に変身するかもしれない。韓国経済を救っている「K半導体」がそうだったように。シャインマスカットの価値は、韓国農民を豊かにした「輸出の孝行品目」だけではない。

韓国消費者の食卓を彩る日本のシャインマスカットの味から「豊かさ」を感じる良識のある韓国人なら、日本に対する感謝の言葉を噛みしめるべきである。「反日教育」のまん延で「日本を誉めたら親日売国奴」の雰囲気により、口には出せなくてもだ。
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