中国は、新型コロナウイルス感染症の拡散により 困難に直面している台湾に対して、ワクチンを支援することを明らかにしたが、台湾がこれを拒否した。

25日(現地時間)ロイター通信・米ニュース放送局“CNBC”などによると、中国は24日 台湾に「新型コロナワクチンを支援する」と提案したが、台湾は「中国が政治的利得のために新型コロナの拡散状況を政治化しようとしている」と非難した。

中国国務院 台湾事務弁公室の報道官は24日夜に出した声明を通じて「台湾の新型コロナの状況が日ごと深刻化している中、台湾の一部の団体と人々は 中国のワクチン購入を要求している」とし「我々は、台湾同胞の大多数が 可能な限り早く使用できる中国製ワクチンを受給できるよう、迅速な措置をとる」と伝えた。また「必要ならば、医療および保健専門家を台湾に派遣することも検討している」と説明した。

台湾は 世界的な新型コロナの防疫模範国とされてきたが、最近 新型コロナの拡散が続いている。人口が2300万人を越えているが、新型コロナワクチンは70万回分しか投入されておらず、それも底をつきそうな状況だとされている。台湾は今月初めまで、一日の新規感染者数が10人ほどであったが、最近は300人台へと急増している。

しかし 台湾側は「中国が新型コロナの拡散を政治的に利用しようとしている」とし、反発している。

台湾の中国担当部署である大陸委員会は「中国は 両国が使用してきたチャンネルを通じて、ワクチン支援を提案していない」とし「『新型コロナの拡散にもかかわらず、台湾が中国製ワクチンの供給を塞いでいる』という点を指摘しようとするのが、中国の意図だ」と非難した。台湾は「中国製ワクチンを信頼していない」と、繰り返し言及してきた。

台湾の関係者は「“台湾総統が新型コロナに感染したという事実を隠蔽している”などのフェイクニュースを、中国側が拡散している」と指摘した。

また「最近 世界保健総会(WHA)への招待状を受け取ることができないのは、中国の妨害作戦によるものだ」という批判があがっている。

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