文大統領「共生型雇用を経済の成功戦略に」　車工場完成式で

【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅（ムン・ジェイン）大統領は２９日、南西部の光州市で開かれた光州グローバルモータースの工場完成式に出席し、「さまざまな支援を通じ、共生型雇用を経済のもう一つの成功戦略として育成する」との方針を明らかにした。　光州グローバルモータースは共生型雇用の「光州型雇用」の具体的なモデルとなる。光州型雇用とは光州市が雇用を創出するために推進する事業で、完成車メーカーなどが従来よりも低い賃金を支払い、政府と地方自治体が福利厚生費を支給することで賃金を補う事業。同事業については、光州市と自動車最大手・現代自動車が２０１９年１月に協定を締結。文大統領は締結式にも出席していた。　光州グローバルモータースは９月から年間７万台のスポーツタイプ多目的車（ＳＵＶ）の量産体制を整える。韓国で新たに完成車工場が誕生するのは１９９８年、サムスン自動車の釜山工場以来となる。　文大統領は「光州市民と自治体、労使の合意で誕生した韓国の未来」と評価。「少しずつ譲歩し力を合わせれば、海外に向かっていた企業の目を（国内に）向かわせ、良い雇用を創出できることを証明した」と強調した。