韓国G7加入の夢が見えてくる=韓国記者の目(画像提供:wowkorea)
韓国G7加入の夢が見えてくる=韓国記者の目(画像提供:wowkorea)
ドナルド・トランプ元米国大統領が再選に失敗することにより、韓国が損をする分野が一つあるとしたら、それは恐らく、最高の先進国クラブである主要7カ国(G7)加入である。

トランプ元大統領は、韓国のG7加入を強く支持していた心強い味方だった。韓国のG7加入の議論は、昨年5月にトランプ大統領が「現在のG7の構成は旧式」としながら「韓国、オーストラリア、ロシア、インドをG7サミットに招待したい」と述べていた。

トランプ元大統領の招待にムン・ジェイン(文在寅)大統領が応えながら、議論は本格的に弾みがついた。カン・ミンソク(康ミン碩)大統領府報道官は当時、「文大統領が出席するならば、一時的なものではない。G11もしくはG12と呼ばれる新しい体系の正式メンバーとなるだろう」とし「国格上昇と国益に大きな助けになるだろう」と強調した。

しかし韓国のG7加入は、既存加盟国の反対にぶつかった。ドイツのハイコマス外相が昨年7月に地元日刊紙とのインタビューで、「私たちは、G11やG12を必要としない」と明らかにしたのが代表的である。

これに対し、カン・ギョンファ(康京和)外交部長官は、直接ドイツまで行きハイコマス外相に会ったが、G7サミットに一回の参加を歓迎するという答えを得ただけで、G7の枠組みを拡大して、正式メンバーとして受け入れる問題に対しては何の進展もなかった。

以降、新型コロナウイルス感染症の事態で、昨年G7首脳会議がキャンセルされ、水面下でおさまった加入議論はトランプ前大統領の再選失敗もあり、うやむやになった。

このような状況の中、今年G7議長国である英国のボリス・ジョンソン首相が6月に開かれるG7サミットに韓国とオーストラリア、インドを参観国に招待すると明らかにし、希望が見えてくる。

ジョンソン首相は16日、「今年G7サミットを6月11日から3日間、英国南西部コーンウォールのカービス湾で開催することにした」とし「会議に韓国・オーストラリア・インド招待する」と述べた。

25日、ブルームバーグ通信は、新型コロナ防疫成功と輸出好調に支えられ、韓国の昨年の1人当たりの国民総所得(GNI)がイタリアを抜き史上初のG7に進入することが予想されると報じた。韓国がG7に加入する確率が高くなっているのだ。

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