北朝鮮は、韓国の公務員が北朝鮮軍により銃殺された事件について、韓国野党を非難した(画像提供:wowkorea)
北朝鮮は、韓国の公務員が北朝鮮軍により銃殺された事件について、韓国野党を非難した(画像提供:wowkorea)
北朝鮮は今日(30日)、韓国海洋水産部(省)の公務員が韓国北西部 ヨンピョンド(延坪島)の海上で行方不明となり、北朝鮮軍により銃殺された事件について、韓国野党を非難した。この意図について、北朝鮮の「対南(対韓国)影響力拡大の試み」だという見方が出ている。

北朝鮮はこの日 国営通信“朝鮮中央通信”の報道を通じて「南側(韓国)に責任がある」という主張を繰り返した。このことは、韓国の公務員が予告なく不法に北朝鮮の海域に侵入したものであり、北朝鮮の対応は 新型コロナウイルス感染症と基本的な警戒対応に関する現場の軍人たちによる、やむを得ない自衛的措置だったということである。

今回の報道で異例であったのは、北朝鮮が今回の事件に対する韓国政界の動きを狙った非難をした点である。

北朝鮮は、韓国野党“国民の力”を「保守勢力」と呼びながら「“同族対決”という意識が骨の髄まで染みている“国民の力”をはじめとした南朝鮮(韓国)の保守勢力たちは、『蛮行だ』、『人権蹂躙だ』と言い続け、同族をやたらとこき下ろし、今回の事件を 自分たちの汚い政治的目的を達成するための機会とするために、前後をかえりみず騒ぎ立てている」と非難した。

特に「南朝鮮の保守勢力の分別ない対決妄動が、より大きな災いをもたらすかもしれないと警告する」として、南北関係悪化の責任を「野党と保守勢力」に置いた。

北朝鮮による、このような野党、保守勢力に対する非難の意図は、韓国政府・与党への影響力の拡大を狙ったものだという見方が出ている。

さらに北朝鮮は、前日の朝鮮中央通信の報道で、青瓦台(韓国大統領府)の ソ・フン(徐薫)国家安保室長の訪米に関して非難している。

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