中国共産党の機関紙「人民日報」系列メディアが「BTS」批判記事を削除、中国ネットユーザーが激怒

中国当局と現地大手メディアが「BTS（防弾少年団）」に向けられた中国国内の世論に関する記事を削除。これに、現地ネットユーザーの怒りが増している。

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　「BTS」は去る7日（現地時間）、米国非営利団体「Korea Society」の「ヴァン・フリート賞」を受賞。この際、心境を問われた「BTS」は「ことしのイベントは朝鮮戦争70周年にあたる年で、より意味深い」とし、「僕たちは、両国（米韓）が共に経験した苦難の歴史と多くの犠牲を永遠に記憶していく」と発言していた。

　これに、中国ネットユーザーらは「両国が経験した苦難の歴史」という部分に怒りを露わにし、「朝鮮戦争での中国軍人の犠牲を無視している。国家の尊厳と関連することは絶対に容認できない」と非難した。

　同件で、中国共産党の機関紙「人民日報」系列の「環球時報」が前日に掲載した「BTS」関連の記事をホームページから削除。前日、環球時報は「BTSの受賞インタビューが中国ネットユーザーらの怒りを買った」という内容の記事を掲載していた。

　これに、一部では「中国国内のBTSに向けられた批判ムードが1日で穏やかになった」との分析が提起された。しかし、当局の”鎮火”にも中国ネットユーザーらの怒りは現在進行形どころか、より増している状況だ。

　13日午後の時点で、Weibo（新浪微博）で「BTS」と検索すると、「BTS」を非難する投稿が”30秒前”や”45秒前”という表示と共に続々と投稿されている。