韓国 月別輸出および消費の増減率の推移(提供:news1)
韓国 月別輸出および消費の増減率の推移(提供:news1)
韓国では4月に入り、消費がちょっと反騰したが、新型コロナウイルス感染症により輸出不振が続いている中、内需と輸出の“デカップリング(脱同調化)”現象が深刻化している。

内需が生き返っても韓国経済の相当部分を占めている輸出が回復しない場合、今年のマイナス成長は現実化するだろうとみられている。今後、海外の新型コロナ拡散の推移による輸出回復が、景気反騰の鍵となる。

今日(30日)韓国統計庁によると、今年4月の小売販売額指数は110.3となり、前月104.7より5.3%増加した。

これは、ついに1月からつづいた消費の減少が終止符をうち、反騰に成功したということである。小売販売額指数は消費指標である。

統計庁の経済統計動向審議官は「5、6月には、生活防疫に積極転換し災難支援金などの政策効果が、小売販売とサービス業の増加に反映されるだろう」と語った。

一方、輸出と生産不振はつづいている。4月の全産業生産は前月より2.5%減少し、4か月連続の減少がつづいている。

生産不振の原因は、輸出減少によるものである。4月の輸出は前年同月対比で24.3%減少し、不振がつづいている。輸出の通路が塞がり生産も減った。半導体、自動車など主力産業が打撃を受けている中、生産が大きく減少したものとされている。

内需と輸出の不均衡が深刻化し、韓国政府の憂慮も大きくなっている。

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