体調を崩している李さん=21日、大邱(聯合ニュース)
体調を崩している李さん=21日、大邱(聯合ニュース)
【大邱聯合ニュース】旧日本軍の韓国人慰安婦被害者、李容洙(イ・ヨンス)さんが、19日に与党「共に民主党」の尹美香(ユン・ミヒャン)次期国会議員から突然の訪問を受けて以降、体調を崩している。李さんは今月上旬に記者会見を開き、尹氏が理事長を務めていた慰安婦被害者の支援団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)の運営を批判し、これをきっかけに同団体の会計処理と事業を巡る疑惑や尹氏個人の不正疑惑が取り沙汰され、検察が捜査に乗り出している。 

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 尹氏は19日、南東部の大邱に暮らす李さんを訪ねた。李さん側関係者は21日、「尹さんが謝罪をするといって突然押しかけたために李さんはとても驚いた」とし、「1日に3~4時間しか眠れなくなり、やつれて気力も弱るなど、体調を大きく崩した」とその後の状態を説明した。

 李さんは日ごろから右腕の具合が良くなく、韓方(韓国の伝統医学)治療を受けている。尹氏の訪問後は胸にも苦しさを感じるようになった。21日夜も大邱市内で針治療を受け、韓方医は「右腕の状態はましになったが、胸の重苦しさは治療を受ける必要がある」と促した。

 針治療の後、うつむいたまましばらく無言だった李さんは、「これだけは言っておかなければ。(尹氏は)自分がしたい通りにする人だ。30年を共にしてきたのに突然裏切った」と悔しさをにじませた。

 李さんは25日に再び記者会見を開き、正義連を巡る問題について思いを語る予定だ。尹氏にも出席を求めたが、同氏は李さんを訪ねた後は連絡を取ろうとしていないようだ。記者会見に姿を見せるかどうかも分かっていない。

李さんは7日の記者会見で、正義連がソウルの日本大使館前で開催している定例の「水曜集会」は慰安婦問題の解決に役に立たないと批判し、これ以上は出席しないと表明した=(聯合ニュース)[



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