【世宗聯合ニュース】今年完工予定の韓国・仁川国際空港第2ターミナルの保安検査場で、衣服を透視する検査装置「全身スキャナー」が全面的に使用される見通しであることが3日、分かった。 全身スキャナーは従来の門型金属探知機では見つけられない非金属や、衣服の中に隠した物品を探知できる装置で、韓国の一部空港で2010年に導入された際にはボディーラインが映るという理由でプライバシー侵害との批判を呼び、テロ容疑者などごく一部の人にのみ使用された。だが、昨年、密入国や爆発物脅迫事件などに悩まされた仁川空港と国土交通部が、反対の声を押し切り新ターミナルのメイン検査装置として使用する方針を固めた。 国土交通部によると、第2ターミナルの保安検査場には門型金属探知機と全身スキャナーがそれぞれ22台配置される。 第2ターミナルでは乗客が基本的に全身スキャナーを通過することになり、立って検査を受けるのが難しい高齢者や障害者、子どもなどは例外として従来の門型金属探知機を通る。 国土交通部は、技術の発展により第2ターミナルに導入される新型全身スキャナーにはプライバシー侵害などの恐れがないとして、使用に理解を求めている。装置と連結されたモニターに映る体は衣服を透視した実際の身体ではなく「アバター」で代替されるため、乗客のボディーラインがあらわになることはないというのが同部の説明だ。 同部は、法令で用いている「全身検索装備」という用語そのものがマイナスイメージを与えていると判断し、装置が円型であることから「円型検索装備」と言い換えることにした。
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