昨年10月に開かれた韓米定例安保協議会(SCM)で、韓国政府が米国政府の「核の傘」提供の削除を求めるとともに、日本を「仮想敵国」と表現することを求めていたとの主張が出ている。17日に行われた駐米大使館に対する国政監査で、鄭夢準(チョン・モンジュン)議員が指摘したもの。米国への要請は拒否されたという。

 質疑を終えた鄭議員は、どこでこの情報を得たのかを問う記者らからの質問には答えず、「そういう発言があった。調べれば確認できる」と述べるにとどまった。また、日米同盟などを考慮すれば韓国政府がこうした意見を出せるだろうかとの質問に、「核の傘提供」の削除要請も通常なら考えられないのではないかと反論した。

 鄭議員はまた、朝鮮半島有事の際に米軍の後方支援を行えるよう日本が関連法をまとめており、韓国は支援を受けることになるにもかかわらず、韓国政府内にこのような考えを持つ人がいることが心配だと話している。

 一方、鄭議員の質問に対し答弁に立った李泰植(イ・テシク)大使は、このような問題が提起されていたとは考えていないと答えた。

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