米大使襲撃の被告に懲役12年…国家保安法違反は“無罪”

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2015/09/11 12:00配信
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マーク・リッパート(42)駐韓米国大使を凶器で襲撃した容疑で起訴された「ウリマダン独島守り」代表、金基宗(キム・ギジョン、55)に対し、懲役12年の重刑が宣告された。

 問題となっていた国家保安法違反容疑は「国家の存立、安全を実質的に脅かしたと見ることはできない」とし、無罪と判断された。

 ソウル中央地裁は殺人未遂、外国使節暴行、業務妨害、国家保安法上の同調などの容疑で起訴された金基宗に対し11日、懲役12年を宣告した。

 金基宗は裁判で「殺人の故意はなかった」と主張したが裁判所はリッパート大使が負った怪我、目撃者の陳述などをもとに「強い加害意思で攻撃したと認められる」とし、受け入れなかった。

 裁判所は「少なくとも3回以上、リッパート大使を攻撃したと認められ、頸動脈がナイフで刺されていたならばリッパート大使が死亡に至った可能性が非常に高い」とし「少なくとも未必的には殺人の故意があった」と説明した。

 しかし、国家保安法違反容疑については「主張の一部が北朝鮮の主張と一致したり、北朝鮮の一部の活動を肯定的に評価することにより、北朝鮮体制の優越性を強調したり、北朝鮮の主張をそのまま受け入れていると断定できない」と判断した。

 裁判所は「(金基宗の主張が)北朝鮮の対外的主張と一致したといっても(金基宗の主張を)国家の存立や安全を直接脅かす思想である主体思想、先軍政治、核実験擁護などと同様に見ることはできない」とし「内容と方法も北朝鮮体制、理念、路線などをそのまま受け入れたり、正当性を認めて積極的に称賛・同調するもとの見ることはできない」と判断した。

 また「参加した行事、集会関連の活動も国家の存立・安全や自由民主主義の秩序を直接攻撃するものと見ることはできない駐韓米軍の撤収、国家保安法撤廃などの主張と関連したものであるだけ」とし「収拾した全書籍、Eメールの量に比べてみると、利敵性を持つ書籍やEメールの量は多くない」と指摘した。

 そうしながら「最も重要な同盟国の外交使節を攻撃した行為により、同盟関係、外交関係が悪化する可能性は明白だ」としながらも「悪化する危険があるとして、実際に国家の存立、安全や自由民主主義に実質的な危害を被ったというのは飛躍したもの」と指摘した。

 裁判所は「この事件は外国使節を深刻に攻撃した初の事件」とし「全世界に大きな波紋と衝撃を与えた」と量刑理由を説明。

 続けて「私たちの社会は表現の自由と関連し、内容、形式などを幅広く保障する方法で発展してきており、これは私たちの社会が多くの痛みを経験しながら共に作った大切な財産」とし「不当な暴力がどのような目的の手段となるもとを容認してはいけないという共感が形成されてきたが、金基宗の犯行はこの秩序と文化に対し、深刻な攻撃を敢行したもの」と叱咤した。

 また「これ以上、自由と権利が保障される社会として発展するためには、このような合意を破る行為に厳格な責任を問う必要がある」とし「被害者も処罰を望んでいる」と付け加えた。

 金基宗はことし3月5日午前、ソウル・世宗文化会館で開かれた民族和解協力汎国民委員会主催の朝食公演会で公演を準備していたリッパート大使に凶器を振り回したが、現場で捕えられ、ことし4月に拘束起訴された。

 しかし検察は裁判中、国家保安法違反容疑を追加適用して告訴状変更申請。裁判所は7月22日にこれを許可した。

 金基宗が「韓米合同訓練中断」という北朝鮮の主張に同調して犯行を犯したため、リッパート大使を襲撃した行為は国家保安法違反行為というのが検察の主張だったが、このような検察の主張に対し「無理な法適用」という議論が起こっていた。

最終更新:2015/09/11  13:55


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