日本の映画俳優、新井浩文さんが、ソウル映画祭の招きで韓国を訪れた。初めて主演を務めた映画『ゲルマニウムの夜』が<第7回ソウル映画祭>の国際競争部門に出品された。

新井浩文は在日3世。仕事で韓国に来ることもあるため、昨年、国籍を北朝鮮から韓国に変えた。『ジョゼと虎と魚たち』『GO』『69』『血と骨』など韓国国内で公開された数多くの映画に出演している。

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新井浩文は、『ゲルマニウムの夜』で演技する際に難しかった点はなかったかとの質問に「全体的にそれほど難しいことはなかった。ただ、同性愛の部分はその感情がよく分からず演じるのは容易ではなかった」と答えた。これまで不良生徒や反抗児といった個性の強いキャラクターを演じてきた新井浩文だが、「人間の内面と暗い部分に関心があり、強いキャラクター自体は嫌いではない」と話す。いつでも違ったイメージに変えることができ、大きな心配はしていないという。自信の表れかとの問いかけには「演技に対する自信ではなく、自分としては良い作品を選択できる目を持っていると思う」と説明した。作品を選ぶ際には、役割の比重よりはシナリオを先に見るよう心がけている。

ドラマへの出演を避けている理由については「ドラマは映画のように人間の生き方をすべて見せるのに限界があるため」と語った。『ゲルマニウムの夜』での演技に対しては「80点ほどの出来。100%満足する日がくれば演技をやめるべきではないかと思う」と話した。

新井浩文は最後に「韓国映画で日本語を話す俳優が必要ならば韓国映画に出演する意思がある。次に韓国に来るときには、一回り成長した俳優として韓国人と会いたい」と抱負を述べた。


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